本研究の成果として、雑誌論文5件(うち査読付き雑誌が2件)、著書4件(うち単著1件)を得た。その具体的内容は以下の通り。 (1)未公刊の室町期公家日記の紹介・公刊、 (2)朝廷儀礼における4 代将軍足利義持と父義満のあり方の相違に着目した「室町殿」権力の段階的成立過程の解明、 (3)初代将軍尊氏の弟の執政直義の権力の義詮への継承過程解明、 (4)中世朝廷の儀礼の場となる京都・洛中の空間構造復原、 (5)鎌倉幕府における将軍・朝廷・公家儀礼の相互関係の基礎的考察、 (6)その基礎となる当該期の基本的文献『吾妻鏡』の釈読・現代語訳作業。
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