研究課題
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オスマン帝国末期からトルコ共和国初期にかけての国民史の形成過程を、前近代の歴史叙述との関係も視野に入れつつ検討した。本研究の結果次の点が明らかとなった。近代のオスマン史家は、前近代の歴史叙述を国民史に取り込もうと試み、とくにオスマン帝国の起源の扱いに腐心した。またトルコ共和国初期に主張された公定歴史学においては、先行研究では反オスマン的な史観であるとされていたのに対し、相対的に妥当な内容で書かれていることが明らかとなった。
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東洋文化 第91号
ページ: 289-309
Ottoman Studies in Transformation. Papers from CIEPO 18(ed. by E. Causevic, N. Moacanin and V. Kursar, Zagreb)
ページ: 865-872
史学雑誌 118編11号
ページ: 1-35