研究概要 |
21年度の研究の成果 1.リアルタイムのGPS位置情報を取り込んだ移動用気象観測システムの開発: 既存のデータロガー付GPS測定装置と気象センサー付データロガーを購入し,1秒ごとの位置データ(緯度・経度・高度)と気象データ(気温・湿度・気圧)を取り込む観測装置を試行錯誤し,最終的に気象センサーとGPSともに表示ディスプレー付のものを利用したシステムを開発した.GPSデータから,観測者の移動した軌跡を示すことが可能になった. 2.気象データと位置情報をリンクさせるシステム開発と3D作画ソフトの検討 この観測装置を6セット用意し,SSH岩手県立水沢高校の生徒に,大学体験実習の一環として,学内外の大気環境を約1時間測定した.その結果を,時間軸を柱にして,表計算ソフトを利用して,リンクさせることに成功した.さらに,そのリンクしたデータセットを作画ソフトのグヌプロットによって,3D作画することが可能となった.このソフトを用い岩手大学周辺の熱環境及び水蒸気環境を3Dの画像として可視化して表現することも可能となった.生徒達は,この作画された水平気温分布と水平湿度分布から,大学敷地内外のヒートアイランド現象やクールアイランド現象を考察することが可能になった.
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