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2010 年度 研究成果報告書

バウムテストにおける実施法の要因に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21830047
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関岐阜大学

研究代表者

佐渡 忠洋  岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (60510576)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
キーワード文献研究 / 個別法 / 集団法 / 関係性 / 解釈仮説 / 基礎研究
研究概要

本研究の目的は、バウムテストの研究知見を臨床場面に活用するために、実施法の要因を検討することである。そのために、次の研究I~IVを行った。研究Iでは、1958-2009年までにわが国で報告されたバウムテストに関する文献一覧を作成し、リポジトリで公開した。研究IIでは、部分的な形態を捉える指標を用いてバウムを検討した176編(部分形態研究)の実施法を検討し、これまでの研究で実施法の要因が軽視されてきたことを明らかにした。研究IIIでは、これまでの数量的な研究の問題を指摘し、妥当な形で統計学的分析を用いる「スポットライト分析」を提唱した。研究IVでは、48名の描き手に個別法と集団法とでバウムテストを施行し、その結果を分析した。その結果、幹表面の「筋」、描線の「多重線」、「付加物」が実施法の影響を受けやすく、個別法に比べ集団法で頻出することが明らかとなった。したがって、これらの表現の解釈仮説を参照する場合、実施法を考慮して解釈の妥当性を検討する必要がある。以上から、バウムテストの実施法の要因が明らかになった。しかし、現今までのバウムテスト研究には解決を要する問題が未だ多く存在する。今後、本研究を発展させて、臨床を見据えた基礎研究を進める予定である。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (7件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] バウムテストの変法に関する一考察-バウムテスト文献レビュー(第四報)2011

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋・別府哲
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 59(2)

      ページ: 171-184

  • [雑誌論文] 日本におけるバウムテストの文献一覧(1958-2009 年)2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋・坂本佳織・岸本寛史・伊藤宗親
    • 雑誌名

      岐阜大学カリキュラム開発研究 28(1)

      ページ: 33-57

  • [雑誌論文] 実施法と評定間信頼性からみたバウムテスト研究の精度-バウムテスト文献レビュー(第二報)2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋
    • 雑誌名

      岐阜大学カリキュラム開発研究 28(1)

      ページ: 21-32

  • [雑誌論文] 日本におけるバウムテストの研究2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋
    • 雑誌名

      臨床心理学 10(5)

      ページ: 674-679

  • [雑誌論文] 個別法と集団法とで行ったバウムテスト結果の印象の相違-印象評定、マッチング、検査者体験の検討から2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋・坂本佳織・田中生雅・山本眞由美・緒賀郷志
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 59(1)

      ページ: 139-146

  • [雑誌論文] 日本におけるバウムテスト研究の変遷-バウムテスト文献レビュー(第一報)2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋・坂本佳織・伊藤宗親
    • 雑誌名

      岐阜大学カリキュラム開発研究 28(1)

      ページ: 12-20

  • [雑誌論文] 吉川公雄氏のバウムテスト研究に関する一考察-バウムテスト文献レビュー(第三報)2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋・鈴木壯
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 59(1)

      ページ: 217-229

  • [学会発表] 創元社セミナーコッホの『バウムテスト第3版』を読む-バウムテストの原点・原典へ.講師; 山中康裕・岸本幹史・山愛美・佐渡忠洋・岸本幹史2011

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋
    • 学会等名
      わが国におけるバウムテスト研究
    • 発表場所
      京都キャンパスプラザ
    • 年月日
      2011-03-20
  • [学会発表] 実施法がバウムテストに与える影響-同-の描き手に行った個別法と集団法の結果から2010

    • 著者名/発表者名
      佐渡忠洋・坂本佳織・岸本寛史
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第29回大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20100903-20100905
  • [学会発表] バウムテストのスポットライト分析2010

    • 著者名/発表者名
      坂本佳織・佐渡忠洋・岸本寛史
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第29回大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20100903-20100905
  • [備考] ホームページ等

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2016-04-21  

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