• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

在日中国人を対象とする日本適応の支援に関する社会心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21830061
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関大阪大学

研究代表者

毛 新華  大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (90506958)

キーワード文化適応 / 在日中国人 / 日本適応 / 社会心理学
研究概要

これまでに,様々な文化的背景を持っている在日外国人の日本適応に一律な支援を提供し,そして支援の効果が不明瞭であることを踏まえ,外国人の日本文化適応の研究に新たな方法を検討する。本研究では,最近日本社会に増え続けている中国人に焦点を当て,適応する側に視点を置くラボラトリー・メソッドによる「体験学習」を導入し,在日中国人の日本適応を支援する。この目的を実現するために,まず,平成21年度には,中国人が日本文化に適応するのに,中国人の他文化出身者と共通的な,そして特有なニーズを明確にする。平成22年度には,明らかとなった中国人のニーズをベースに,プログラムを組み,トレーニングの実施し,その効果を検証する。
平成21年度には,中国人の日本文化適応,とりわけ「同僚やクラスメートとの対人関係の形成」に特有の問題点を整理するために,自由記述調査を展開した。具体的に,中国人留学生・就学生151名を対象に,年齢・性別・来日の経過年数などの基本属性を尋ねた上,「同僚やクラスメートとのつきあいでは,日本人と中国人の違いは何であるか?」,「日本人とのつきあいでは,困っていることは何であるか?」,「日本人の間でのつきあいはどのような特徴があるか?」,「日本人とうまくつきあうために,何をすればいいか?」という5つの質問を設定した。併せて,中国人社会的スキル尺度と日本人社会的スキル尺度も同時に尋ねた。得られた文字データについて,KJ法に基づき,整理分類した。中国人学生が日本文化への適応には,日本式の集団主義のルール(例えば,和の維持に用いられる建前と本音の使い分け)に慣れないところが数多くあった。これらのことにより,中国人学生の日本適応に関する独特の部分は明確になり,次年度の適応訓練プログラムの作成に素材を提供することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 人間関係の構築と社会的スキルの向上-文化的視点からのアプローチ(招待講演)2010

    • 著者名/発表者名
      毛新華
    • 学会等名
      日本認定心理士会 近畿・中部・北陸地区支部2009年度研修会
    • 発表場所
      大阪大学中之島センター
    • 年月日
      2010-03-20
  • [学会発表] Well-beingを目指す社会的スキル・トレーニングの活用(ワークショップ)2009

    • 著者名/発表者名
      毛新華
    • 学会等名
      日本社会心理学会第50回大会・日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会 合同大会
    • 発表場所
      大阪大学コンベンションセンター
    • 年月日
      2009-10-11

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi