• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

生徒の生活満足度(幸福感)に関する国際比較教育調査―先進国・途上国の事例から―

研究課題

研究課題/領域番号 21830074
研究機関広島大学

研究代表者

櫻井 里穂  広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 准教授 (50509354)

キーワード途上国 / 先進国 / 中学生 / 自尊心 / 幸福感 / 働く子ども / 国際比較 / 文化差
研究概要

本年度(科研再開開始2010年9月~2011年3月)は、半年間の育児休暇後の科研の再開ということであったため、海外調査をともなわない国内で行える研究活動を中心に行った。具体的には、研修への参加、現地調査のための準備、そして学会発表・論文執筆である。
多国間の比較国際教育調査を主目的とした本研究は、将来的には10カ国ほどで学校調査を行うことを前提としているため、この半年間は、比較研究調査の分析のために必要な統計知識や技術を得ることに力を注いだ。具体的には、SPSSの統計研修に参加し、当研究の分析に必要な統計技術(判別分析、共分散構造分析など)や知識などを得た。
また、次年度(平成23年度)6月以降には、ケニア、ブータン、メキシコと海外での学校調査をそれぞれ予定しているため、各国での調査にあたり必要な書類を準備し、後は規定の政府機関から許可が下りるのを待つだけで良いように準備した。日本国内でも広島市の中学校数校で学校調査ができるように、市の教育委員長を通してお願いしているところである。
2010年の12月には、ブータンでの調査報告結果を国際開発学会にて口頭発表した。ブータンでは予想以上に働きながら学校へ通っている中学生が多く、働くことで自尊心を得ている子どもが多いことが分かった。子どもの労働は、学校との兼ね合いでとかく禁止されがちであるが、途上国においては特に労働時間や分野を考えてもその幅が広く、労働の意義も含めて注意深く考察する必要があることが分かった。
最後に投稿中の論文であるが、日本の中学生とブータンの中学生を比較して生徒の自尊心の得られ方の違いを分析し、現在査読つきのジャーナルに投稿中である。平成23年度も、引き続き学校へ通っている中学生の自尊心・幸福感について比較研究を鋭意続けていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 働中学生の自尊心に関する一考察-ブータンの事例から-2010

    • 著者名/発表者名
      櫻井里穂
    • 学会等名
      第21回 国際開発学会全国大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2010-12-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi