研究概要 |
教授学習過程に影響する個人の認識論の獲得・変容過程について時間軸が入れ子状になった多重時間スケールモデルを提唱した。その上で,認識論が授業観や授業に対する満足度に与える影響を検討したところ,認識論がメンタルモデルとしての世界観を措定するという仮説が支持された。また,個人の認識論を変容させていく介入授業の結果,一部の学生の間で利用知識についての信念を高く見積もるようになり,脱文脈化された知識として扱うというよりも,学生自身が生活する文脈の中で意味がある形で管理・運用するという有益な変化が見られた。
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