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2010 年度 実績報告書

学士課程教育の構築へ向けた「入学者受入れの方針」に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21830083
研究機関佐賀大学

研究代表者

西郡 大  佐賀大学, アドミッションセンター, 准教授 (30542328)

キーワード入学者受入れ方針 / 大学入試 / 受験経験 / 遡及効果
研究概要

前年度までの先行研究で得られた15カテゴリーを項目化した調査票を作り,H22年度S大学新入生を対象にしたアンケート調査を行った。分析の結果,受験経験(受験勉強や受験対策)を通して得られた成長感として,「忍耐力」,「集中力」,「感謝の心」,「思考力」,「勉強の習慣」,「自信」,「計画性」,「自制心」,「特になし」,「情報収集力」,「対人関係」,「積極性」,「人間性」,「協調性」,「表現力」が気持ちの強い順に挙げられた。また,これらの順位について,性別,志望強度別,入試方法別,学部系統別にみることで特徴的な傾向が確認された。さらに,こうした成長感に対する認識が具体的にどのような高校生活の場面を通して得られたのかを検討するために,彼らを指導する立場にある高校教員を対象としたヒアリング調査を実施した(有効回答:46高校)。具体的には,これまでの調査結果をまとめた資料を提示しながら分析概要を説明し,上記で示したカテゴリーが高校生活のどういった場面を通して醸成されているのかについて意見を求めた。特に,「感謝の心」「対人関係」「協調性」といった情動的側面を持つカテゴリーについて詳しく尋ねた。その結果,「個別指導を要する受験対策が持つ影響力」や「合格実績を左右するクラスの雰囲気」など,大学入試がもたら遡及効果の側面を考察する視点が得られ,「入学者受入れの方針」を議論する上で配慮すべき高校での進路指導現場の実情を明らかにすることが出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 個別大学の追跡調査に関するレビュー研究2011

    • 著者名/発表者名
      西郡大
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル

      巻: 21 ページ: 31-38

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 入試広報および入試改善に向けた情報収集-高校訪問活動から得られた知見-2011

    • 著者名/発表者名
      西郡大・藤田修二
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル

      巻: 21 ページ: 219-224

    • 査読あり
  • [図書] 拡大する社会格差に挑む教育[編]西村和雄・大森不二雄・倉元直樹・木村拓也2010

    • 著者名/発表者名
      西郡大(執筆分担者)
    • 総ページ数
      153-174
    • 出版者
      東信堂

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公開日: 2012-07-19  

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