経済成長と有効需要不足-ハイブリッドモデルに基づく慢性的な不況の分析-

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21830124
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 理論経済学
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 井上 智洋 早稲田大学, 政治経済学術院, 助手 (90547093)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: DGEモデル / ニューケインジアン / ハイブリッドモデル / ベーシックインカム

研究概要

「技術進歩による生産性の上昇」と「産出ギャップ(需要不足)を解消しようとする市場調整」とが同時継続的に起こる経済をモデル化した。そのような経済では貨幣成長率を技術進歩率に等しくするような金融政策を維持しなければ、長期的な産出ギャップとデフレーションが発生する。すなわち、長期的なデフレ不況に陥るのである。

研究成果

• [雑誌論文] Technological Change and Monetary Policy in a Sticky-Price Model (2011)
  • 著者名/発表者名: Tsuzuki E., T.Inoue
  • 雑誌名: Research in Economics (Forthcoming)
• [雑誌論文] A New Keynesian Model with Technological Change (2011)
  • 著者名/発表者名: Inoue T., E.Tsuzuki
  • 雑誌名: Economics Letters 110, 3 ページ: 206-208
• [雑誌論文] Policy trade-off in the long run : A new Keynesian model with technological change and money growth (2010)
  • 著者名/発表者名: Tsuzuki E., T.Inoue
  • 雑誌名: Economic Modelling 27-5 ページ: 891-1336
• [学会発表] 望ましいインフレ率はなぜゼロを上回るのか? (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上智洋・都築栄司
  • 学会等名: 日本経済学会2011年度春季大会
  • 発表場所: 熊本学園大学
  • 年月日: 2011-05-22
• [学会発表] 貨幣レジームの変革とベーシックインカムの持続可能性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上智洋
  • 学会等名: 進化経済学会2010年度大会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2011-03-19
• [学会発表] A New Keynesian Model with Technological Change (2010)
  • 著者名/発表者名: Tsuzuki E., E.Tsuzuki
  • 学会等名: 日本経済学会2010年度秋季大会
  • 発表場所: 関西学院大学
  • 年月日: 2010-09-19