研究概要 |
研究の第一段階である21年度は、80年代と90年代におけるバングラデシュにおける宗教教育改革のあり方について、バングラデシュ教育省マドラサ教育局の担当者・宗教教育の権威者であるウラマー双方にインタビューを行う予定としていた。そこで平成21年3月2日から15日にかけてバングラデシュの首都ダッカにおける教育省マドラサ教育局における文献収集及び、マドラサ担当者であるアブ・ザフォール氏へのインタビュー、及び農村部マドラサの事例研究のフィールドワークを、チッタゴン、ラジシャヒにおいて行った。また、インド・バングラデシュに共通した関連文献収集のために、12月23日から28日まで、UNESCOバンコク、バンコク都内書店などを訪れ文献収集を行った。以上が国外出張である。 二つ目の活動として、これまでの研究成果と合わせた成果を、10月2,3日に北九州市立大学において開催される第22回日本南アジア学会、「変動する社会と教育の時代」セッションにおいて、押川文子(京都大学教授)、南出和余(日本学術振興会特別研究員)、小原優貴(京都大学大学院大学院生)、針塚瑞樹(筑紫女学園大学非常勤講師)とともに発表した。申請者の担当は「バングラデシュのマドラサ」であった。さらに、11月21日、22日に鹿児島大学において開催予定の九州教育学会に参加した。以上が国内出張である。
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