• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

現代生産管理会計の生成プロセスの探求

研究課題

研究課題/領域番号 21830154
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関甲南大学

研究代表者

新井 康平  甲南大学, マネジメント創造学部, 助教 (30550313)

キーワード生産管理会計 / 実践理論 / 生成プロセス / 溶け込んだ機能性
研究概要

平成21年度は、現代生産管理会計の生成プロセスについての文献レビューおよびファールドスタディを実施した。レビューの結果,実践理論に基づき研究を推進するのが適切であると判断した。ここで,実践理論と,行為者の意図の構造に注目し,あるマネジメントコントロールシステムがその局所的な状況下で,なぜ機能するのかを明らかにすることを目的としているものである。その際,「溶け込んだ機能性(situated functionality)」という概念に基づいて分析を展開するのだが,これこそが,ある生産管理会計の生成時点での局所的な機能および生成理由を明らかにする上で最適な理論であると判断できたからである。実践理論にもとづいたフィールドスタディの結果は,現在論文として取りまとめ中である。
なお,実践理論に基づいた分析だけではなく,仮説を展開するための予備的なフィールドスタディを実施した。仮説を展開するための分析は,実践理論とは異なる分析視覚によってたつものなのだが,このフィールドスタディでは,初期の管理会計の導入の要因として,情報の非対称性の増加,計画の不可能性,組織内の相互依存性の増加,ゲートキーパーによる知識移転,といった要因の存在が明らかとなった。来年度は,このフィールドスタディに基づいて,アンケート調査による実証的研究を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本企業のグループ経営における管理会計実践:クラスター分析のもとづく経験的研究2010

    • 著者名/発表者名
      福嶋誠宣・加登豊・新井康平
    • 雑誌名

      原価計算研究 34-2

      ページ: 126-137

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生産管理のための利益情報:日本企業の事業所・工場からの知見2010

    • 著者名/発表者名
      新井康平・大浦啓輔・北田皓嗣
    • 雑誌名

      原価計算研究 34-1

      ページ: 138-149

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 顧客別コストビヘイビアに基づくABC導入効果の検証2009

    • 著者名/発表者名
      大浦啓輔・新井康平・松尾貴巳
    • 雑誌名

      会計プログレス 10

      ページ: 1-15

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 製品原価計算の設計原理:探索的研究2009

    • 著者名/発表者名
      新井康平・加登豊・坂口順也・田中政旭
    • 雑誌名

      管理会計学 18-1

      ページ: 49-69

    • 査読あり
  • [学会発表] 生産管理のための利益情報:日本企業の事業所・工場からの知見2009

    • 著者名/発表者名
      新井康平・大浦啓輔・北田皓嗣
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会第35回全国大会
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2009-09-07

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi