• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

知的障害者の情報アクセシビリティ向上のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21830175
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

打浪 文子  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 障害福祉研究部, 流動研究員 (30551585)

キーワード知的障害者 / 情報アクセシビリティ / 障害者福祉 / 社会言語学 / 障害学
研究概要

本研究は、今後の情報化社会において知的障害者が情報に取り残されることのないよう、彼らが「知る権利」の主体者として「情報保障」の対象であるという視点を確立していくことを目指すものである。
平成21年度は知的障害者への情報保障、情報・コミュニケーション支援に関する文献調査を中心に研究を進めた。まず、知的障害者の情報アクセシビリティ保障のための基盤として、情報アクセシビリティに関する概念整理-特に「情報保障」の概念及び意義を中心に-を行った。さらに個別具体的な課題を探るために、実際に知的障害者がIT機器を使用して情報を受発信する際の課題を2つに分け、詳細を整理した。一つは、情報にアクセスするための情報媒体であるIT機器の操作に関する困難、もう一つは、発信元の情報や文章そのものに関する困難である。これらの精査より、知的障害者が利用しやすい情報環境を社会的資源として整えること、知的障害当事者が情報に直接アクセスすることを意識した「情報のユニバーサルデザイン化」-情報の発信元や社会側が準備すべき、出版・文字(書体)・表記・表現を誰にでも使いやすいようにする試み-による情報・メディアの整備が必要であること、の2点が示唆された。
また、上記の文献調査を踏まえ、知的障害者の情報環境の現状と困難及び「わかりやすい」情報提供へのニーズを明らかにするため、知的障害当事者を対象とした質的調査の内容を検討した(調査は平成22年度前半に実施予定である)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 障害者と情報アクセシビリティに関する諸課題の整理 ―情報保障の概念を中心に―2009

    • 著者名/発表者名
      打浪(古賀)文子
    • 雑誌名

      社会言語学 IX

      ページ: 1-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 知的障害者に対する情報のユニバーサルデザイン化の意義と課題2010

    • 著者名/発表者名
      打浪(古賀)文子
    • 学会等名
      第四回「情報保障」研究会(『社会言語学』刊行会2010年定例研究会)
    • 発表場所
      愛知県女性総合センター
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] 知的障害者と情報保障 ―メディアのユニバーサルデザイン化のための課題整理―2009

    • 著者名/発表者名
      打浪(古賀)文子
    • 学会等名
      日本特殊教育学会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2009-09-18

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi