研究課題
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β型パイロクロア酸化物KOs_2O_6は超伝導転移温度以下で比熱にλ型の異常が見られる。この異常は構造に起因した相転移と考えられるが、その詳細については明らかになっていない。我々は、良質の微小単結晶を用いて高分解能中性子粉末回折実験を行い、構造の変化を調べた。その結果、相転移前後で対称性の変化がない同形転移であることが分かった。また、低温相では格子定数が増大するとともにK原子密度が空間的に広がっており、相転移前後でラットリング運動の基底状態が変化していることを示唆している。
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J.Phys.:Condens.Matter Vol.22
ページ: 015403