界面物性の連続制御を用いた液晶低次元系における相転移・揺らぎの物理の解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21840039
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物物理・化学物理
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 岩下 靖孝 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教 (50552494)
• 連携研究者: 木村 康之 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (00225070)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 液晶 / 表面秩序化 / スメクチック相 / 薄膜

研究概要

水中における液晶薄膜の相転移や構造変化に関し研究を行った。その結果、分子オーダの超薄膜において、空気中薄膜では一部の液晶でのみ観察されている、温度上昇により1分子層ずつ薄くなっていく現象を発見し、かつ空気中の研究例との違いも見出した。また境界条件の影響が少ない、ほぼ球状の液晶薄膜系の形成にも成功し、それを用いた相転移ダイナミクスの観察に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Smectic membranes in aqueous environment (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Iwashita, S.Herminghaus, R.Seemann, C.Bahr
  • 雑誌名: Physical Review E 81 ページ: 051709
  • 査読あり
• [学会発表] Smectic membranes in aqueous environment (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Iwashita, S.Herminghaus, R.Seemann, C.Bahr, Y.Kimura
  • 学会等名: International Soft Matter Conference 2010
  • 発表場所: Granada, Spain
  • 年月日: 20100707-20100708
• [学会発表] 水中における自己保持スメクチック薄膜の形成と物性測定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩下靖孝、Stephan Herminghaus,Ralf Seemann, Christian Bahr、木村康之
  • 学会等名: 2010年日本液晶学会討論会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2010-09-06
• [学会発表] Free-standing smectic films in aqueous environment (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Iwashita, S.Herminghaus, R.Seemann, C.Bahr, Y.Kimura
  • 学会等名: International Symposium on Non-Equilibrium Soft Matter 2010
  • 発表場所: Nara, Japan
  • 年月日: 2010-08-18
• [学会発表] 水中自己保持スメクチック薄膜の挙動と物性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩下靖孝、Christian Bahr, Ralf Seemann, Stephan Herminghaus
  • 学会等名: 日本物理学会 第65回年次大会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2010-03-20
• [学会発表] 水中における自己保持スメクチック超薄膜の形成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩下靖孝、Christian Bahr, Ralf Seemann, Stephan Herminghaus
  • 学会等名: 第115回日本物理学会 九州支部例会
  • 発表場所: 宮崎大学
  • 年月日: 2009-12-05
• [学会発表] 水中における自己保持スメクチック超薄膜の安定性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩下靖孝、Christian Bahr, Ralf Seemann, Stephan Herminghaus
  • 学会等名: 日本物理学会 2009年秋季大会
  • 発表場所: 熊本大学
  • 年月日: 2009-09-26