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2009 年度 実績報告書

酸化コバルト担持金ナノ粒子の特性を利用した触媒的炭素骨格構築反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21850023
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関九州大学

研究代表者

浜崎 昭行  九州大学, 大学院・理学研究院, 助教 (00515174)

キーワードニコラス反応 / 触媒反応化 / 不均一系触媒
研究概要

本研究は、酸化コバルト担持金ナノ粒子の特性を利用し、未だ達成されていないニコラス反応の触媒反応化を目的としている。研究計画では、(1)酸化コバルト担持金ナノ粒子触媒のニコラス反応への適用性、(2)想定している反応基質の反応への適用性、(3)アルキンのヒドロホルミル化を触媒するパラジウム触媒と酸化コバルト担持金ナノ粒子触媒の共存性、の3点を研究の基礎をなす知見と位置づけている。
平成21年度は研究初年度であり、主に基礎的知見の収集に充てたが、上記3点の中でも特に(1)と(2)について集中して検討を行った。まず(1)については、化学量論量の活性種を発生するのに十分と考えられる量の触媒を用い、反応を検討した。その結果、ごく微量ながら目的物と推測される化合物が得られた。また、同時に得られた副生成物の13C NMR解析を行うと、200ppm付近に一酸化炭素のカルボニル基に由来すると思われるピークが観察され、反応系中で触媒から活性種が発生し、それが基質であるアルキンと複合体を形成していることが示唆された。(2)については、コバルトカルボニルと基質との複合体形成を試みたところ、低収率ながら目的物が得られた。しかしながら、それに続くプロパルギル位での環化付加反応は、期待通りには進行しなかった。その理由としては、使用した基質は分子内ニコラス反応に利用された実績のあるものだったが、生成物は多少歪んだ構造を有しており、それが目的反応に悪影響を与えた可能性が考えられる。
平成22年度は、以上の結果を基にさらなる検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] One-Pot Synthesis of Indoles and Aniline Derivatives from Nitroarenes under Hydrogenation Condition with Supported Gold Nanoparticles2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Yamane, et al
    • 雑誌名

      Organic Letters 11

      ページ: 5162-5165

    • 査読あり
  • [学会発表] 酸化コバルト担持金ナノ粒子より生じる活性種のコバルトカルボニル代替触媒としての利用2009

    • 著者名/発表者名
      濱崎昭行
    • 学会等名
      第3回万有若手交流合宿セミナー
    • 発表場所
      佐賀県唐津市
    • 年月日
      2009-11-22

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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