本研究では、平面型オープンチャネル分離カラムを開発した。アスペクト比の大きな長方形チャネルによって大きな比表面積と短い拡散距離が低い圧力損失で得られた。固定相をバッチ処理で作成可能なため種々の固定相により分離特性を評価した。固定相基板には市販のイオン交換膜を始め、ポリスチレン板やガラス板に官能基を直接導入したものを用いた。陰イオンの分離挙動を示したものの、十分な分離度は得られなかった。また、ガス捕集部と分離部のインターフェースについて、電界下におけるイオンの泳動を利用したイオン導入法を検討した。数Vの印加電圧により定量的なイオンの取り出しに成功した。
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