相模湾の深度1,156mの深海底から採取されたシロウリガイから分離されたPseudozyma hubeiensis SY62株によって生産されたバイオサーファクタントの詳細な分子構造解析を実施した。核磁気共鳴分光法(NMR)によって、主生産物はMEL-Cと推定された。脂肪酸組成を分析したところ、主要な脂肪酸は、既存のMEL-Cよりも短い脂肪酸を多く含むことがわかった。表面張力を測定した結果、取得したMEL-Cは既存のMEL-Cよりも低い臨界ミセル濃度を示すことがわかった。培地組成等の培養条件を検討した結果、1週間で129 ± 8.2 g/LのMELを生産することができた。
|