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2009 年度 実績報告書

生存に必須なアンチセンスRNA,antiPeg11:生体における機能の二面性

研究課題

研究課題/領域番号 21870011
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

遠藤 大輔  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特任助教 (90516288)

キーワードゲノムインプリンティング / アンチセンスRNA / microRNA / 胎盤 / レトロトランスポゾン
研究概要

本研究はレトロトランスポゾン由来遺伝子であるPeg11/Rtl1のアンチセンスRNAであるAntiPeg11/Rtl1asの機能を明らかにすることである。平成21年度の研究ではAntiPeg11/Rtl1由来のmicroRNAとPeg11/Rtl1タンパク質発現解析を行った。その結果、6種のAntiPeg11/Rtl1由来のmicroRNAは様々な器官で器官特異的な発現パターンを示していること、Peg11/Rtl1タンパク質が発現していない器官でも発現していることが明らかになった。また、in vitro系を用いた機能解析から、AntiPeg11/Rtl1as由来のmicroRNAはPeg11/Rtl1の発現抑制を行うとともに、他のターゲット遺伝子の発現も抑制することを示した。これらのことはAntiPeg11/Rtl1由来のmicroRNAが胚の様々な器官でPeg11/rtl1とは独立に組織特異的なターゲット遺伝子群の発現を抑制することによって発生を制御していることを示唆するものである。
Peg11/Rtl1, AntiPe11/Rtl1asダブルノックアウトマウスの解析からは、AntiPeg11のPeg11/Rtl1とは独立した機能は胚の生存、成長、胸骨形成に重要な役割を果たしていることが明らかになった。このことはアンチセンスRNAがセンス鎖にコードされる遺伝子とは独立に生存に必須な役割を果たしていることを示す最初の例である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 生存に必須なアンチセンス RNA, AntiPeg11/Rtl1が生体において果たす役割の二面性2009

    • 著者名/発表者名
      遠藤大輔
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      20091209-20091212
  • [学会発表] Peg11/Rtl1のantisense RNAであるAntiPeg11にコードされるmiRNAはPeg11/Rtl1以外の遺伝子の発現も制御する2009

    • 著者名/発表者名
      遠藤大輔
    • 学会等名
      日本エピジェネティクス研究会第3回年会
    • 発表場所
      一橋学術総合センター(東京)
    • 年月日
      20090522-20090523

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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