本研究では1.固体NMR測定の感度を動的核分極(DNP)法を使って200倍以上向上する条件を確立した。2.希薄データサンプリング法を用いた高速、高感度測定で、従来観測できなかった信号を観測する事に成功した。3.逆同位体標識法で、信号数の多い巨大構造体でも高分解能スペクトルが得られると示した。4.β2m全残基の60%以上について信号を帰属する事に成功した。5.線維中でβ2m分子間の接触位置を検出する測定に、選択性と感度をともに向上する新法を開発した。6.線維中のβ2mが従来の予測に反して天然の折りたたみを大部分保持していることを明らかにした。
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