• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

魚類の性差を生み出す脳内メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21880017
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関東京大学

研究代表者

大久保 範聡  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (10370131)

キーワード性差 / メダカ / 脳 / 魚類 / 遺伝子発現
研究概要

魚類の行動や内分泌パターンには、顕著な性差が認められる。例えば、性行動においてはオスとメスで全く異なる行動パターンを示すことや、一般的にオスの方が高い頻度で攻撃行動を行うことが知られている。また、配偶子形成に関わる内分泌パターンもオスとメスで異なることが知られている。しかし、これらの性差が、どのような脳内メカニズムによって生じるのかについては、全く明らかとなっていない。申請者はこれまで、メダカの脳内で発現に性差を示す遺伝子の網羅的スクリーニングを行い、脳でオス・メス特異的に発現する遺伝子群を単離・同定してきた。本研究では、それらの遺伝子群の中でも、脳機能の性差を理解する上で、特に重要な役割を担っていることが推測される数種類の遺伝子に着目し、その機能、作用機序、制御機構を明らかにすることを目的とした。それにより、性行動や内分泌システムに見られる性差が、どのような脳内メカニズムによって生み出されるのかを理解することを目指す。本年度は、それらの遺伝子の機能解析を行った。行動実験の結果、それらの遺伝子のうちのいくつかが性特異的な行動に関与するという予備的データを得ることができた。ただ、解析に用いた検体数がまだ少なく、確定的なデータを得るまでには至っていない。今後、解析する検体数を増やし、より詳細な解析を進めることで、魚類における性特異的な行動がどのような脳内メカニズムによって生じるのかを明らかにすることができると考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Sex difference nad its plasticity in the expression of aromatase in the medaka bra2010

    • 著者名/発表者名
      Kataaki Okubo
    • 学会等名
      14th International Congress of Endocrinology
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都市)
    • 年月日
      2010-03-27
  • [学会発表] cyp19a2の発現解析から見えてきたメダカの脳の性分化機構2009

    • 著者名/発表者名
      大久保範聡、長濱嘉孝
    • 学会等名
      第34回日本比較内分泌学会大会・日本比較生理生化学会第31回大会合同大会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪市)
    • 年月日
      2009-10-23
  • [学会発表] メダカの脳の性分化と性ステロイド2009

    • 著者名/発表者名
      大久保範聡
    • 学会等名
      博多シンポジウム「内・外環境と生物応答」
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      2009-10-09
  • [学会発表] Medaka : a model for the study of brain sex2009

    • 著者名/発表者名
      Kataaki Okubo
    • 学会等名
      The Second International Symposium for Fish Growth and Reproduction
    • 発表場所
      香港大学(香港)
    • 年月日
      2009-06-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi