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2010 年度 実績報告書

樹木の防御機構におけるイリドイド配糖体の防御分子機構と生合成酵素の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21880021
研究機関静岡大学

研究代表者

大西 利幸  静岡大学, 若手グローバル研究リーダー育成拠点, 特任助教 (60542165)

キーワード植物 / 酵素 / 昆虫 / 農林水産物 / 生理活性
研究概要

近年、モクセイ科やリンドウ科などの植物にのみ存在するイリドイド化合物は植物の生体防御化合物であると提唱されているが、未だ分子レベルでの解明はなされていない。本研究ではイリドイド化合物の一つであるオレウロペインを化学防御物質前駆体と考え、環境ストレス(本研究ではオリーブアナアキゾウムシの食害)に対する樹木の化学防御機構の解明を目的とした。平成22年度はオリーブ実を用いてオレウロペイン糖加水分解酵素(β-グルコシダーゼ)の精製を行った。オレウロペインを基質、各クロマトグラフィーによって分けられたフラクションを酵素溶液として反応を行い、LC-MSを用いて代謝物を分析することで、酵素活性画分を追跡した。ゲル濾過クロマトグラフィーカラム(Superdex200)精製後のフラクションをSDS-PAGE分析した結果、オレウロペイン糖加水分解酵素を精製することに成功した。そこで各バンドの部分アミノ酸配列を解析するために、各バンドをゲルから切り出して、LC-MS/MS分析を行った。得られたペプチド配列をペプチドシーケンス情報データベース(Masscot)およびde novo解析(PEAKS 5.0)を行った結果、60kDa付近のバンドが有するペプチド配列が植物のβ-グルコシダーゼと相同性が高いことが分かった。部分アミノ酸配列から設計したジェネレートプライマーを用いて、オリーブから全長cDNA配列の取得に成功した。また

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] オリーブ化学防御物質オレウロペインの活性化経路の解明2011

    • 著者名/発表者名
      松野聡
    • 学会等名
      日本農芸化学会2011年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学(京都府)
    • 年月日
      20110325-20110328
  • [学会発表] イリドイド配糖体糖加水分解酵素の酵素学的研究2011

    • 著者名/発表者名
      大上将司
    • 学会等名
      日本農芸化学会2011年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学(京都府)
    • 年月日
      20110325-20110328
  • [学会発表] 植物の化学防御機構におけるイリドイド配糖体糖加水分解酵素の生化学的研究2011

    • 著者名/発表者名
      大上将司
    • 学会等名
      第45回植物化学調節学会
    • 発表場所
      神戸大学六甲キャンパス(兵庫県)
    • 年月日
      20110101-20110102
  • [学会発表] Quest for floral aroma in fresh tea leaves (Camellia sinensis)2010

    • 著者名/発表者名
      Toshiyuki Ohnishi
    • 学会等名
      Seminar of the Departmental Meeting series autumn/winter 2010/2011
    • 発表場所
      CopenhagenUniversity(Denmark)
    • 年月日
      2010-09-02
  • [備考]

    • URL

      http://www.gri.shizuoka.ac.jp/~t-oonishi/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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