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2009 年度 実績報告書

細胞周期制御による高等植物のジーンターゲッティング効率の向上

研究課題

研究課題/領域番号 21880054
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

遠藤 真咲  独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換え技術ユニット, 任期付研究員 (40546371)

キーワード植物 / 相同組換え / ジーンターゲッティング
研究概要

オープンなクロマチン構造や姉妹染色分体の存在がHRに有利であること、HR関連因子の発現が細胞周期S-G2期に高いことを考慮すると、S-G2期にある細胞の割合を高めることでHRならびにGT効率が向上すると期待される。そこで本課題では、G1/S期の移行促進、G2/M期移行抑制、二つのアプローチによりS-G2期にある細胞の割合を高め、効率的なGTへの応用を目指す。H21年度は、G1/S期の移行に働き、かつHR関連因子のリン酸化にも関与すると考えられるCAK(CDK activating kinase ; CDKF ; 1, CDKD ; 2, CDKD ; 3)のノックアウト、過剰発現シロイヌナズナの解析を行ない、CAKノックアウトではHR効率が低下し、DNA損傷感受性も高いことを明らにした。一方、CAK過剰発現体では、細胞周期非依存的にDNA二重鎖切断を誘導するブレオマイシン処理では野生型との間にHR効率の違いは見られなかった。本結果から、CAKによるDNA損傷シグナルカスケードはS-G2期に生じたDNA損傷特異的に働く可能性が示唆された。イネにおいてはG1/S期の移行促進のため、wheat dwarf virus由来のRepA過剰発現体を作出した。RepAはウイルス感染細胞において、G1/S期の進行抑制に働くE2F-Rbの結合を解消することで、S期進行を促進することが報告されている。目的遺伝子産物が発現している事を確認したが、Splicing variantも存在していることが判明したので、イントロンのスプライシングを防ぐ変異を入れ、目的産物の効率的な発現が可能なコンストラクトを作成に着手した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] シロイヌナズナにおける細胞周期制御因子の改変と遺伝子相同組換えへの影響2009

    • 著者名/発表者名
      遠藤真咲、土岐精一
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      2009-12-09
  • [学会発表] Homologous recombination and gene targeting in rice.2009

    • 著者名/発表者名
      Toki S, Endo M, Saika H, Abe K, Osakabe K.
    • 学会等名
      9^<th> International Plant Molecular Biology Congress.
    • 発表場所
      セントルイス(アメリカ)
    • 年月日
      2009-10-29
  • [学会発表] OsCDKB2 knockdown induce endomitosis in rice.2009

    • 著者名/発表者名
      Endo M, Nakayama S, Toki S.
    • 学会等名
      9^<th> International Plant Molecular Biology Congress.
    • 発表場所
      セントルイス(アメリカ)
    • 年月日
      2009-10-27
  • [図書] Plant Developmental Biology-Biotechnological Perspective Vol.22010

    • 著者名/発表者名
      Osakabe K, Abe K, Endo M, Toki S.
    • 総ページ数
      423
    • 出版者
      Springer
  • [産業財産権] イネ科植物の核内の染色体数を倍加させる薬剤及びその利用2009

    • 発明者名
      遠藤真咲、雑賀啓明、中山繁樹、梅田正明、土岐精一
    • 権利者名
      独立行政法人農業生物資源研究所、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2009/007243
    • 出願年月日
      2009-12-25
    • 外国

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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