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2010 年度 実績報告書

細胞周期制御による高等植物のジーンターゲッティング効率の向上

研究課題

研究課題/領域番号 21880054
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

遠藤 真咲  独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換え技術研究ユニット, 任期付研究員 (40546371)

キーワード植物 / 相同組換え / ジーンターゲッティング
研究概要

遺伝子相同組換え(HR)修復は細胞周期S-G2期にその効率が高いことから、S-G2期にある細胞の割合を高めることでHRならびにジーンターゲッティング(GT)効率が向上すると予想される。そこで、本研究では、(1)シロイヌナズナ、イネを材料に、薬剤処理や細胞周期制御因子の変異がHR効率に及ぼす影響を評価し、(2)HR効率の向上に効果のあった変異体および、薬剤処理について、GT効率を評価する。近年、高等動物において、HRの初期反応において重要な役割を担うCtIPのリン酸化がS-G2期特異的であることが報告されたことから、H23年度(1)として、シロイヌナズナ疑似リン酸化CtIP過剰発現コンストラクトを構築し、GUS遺伝子を利用したHRレポーターコンストラクトを有する植物体への形質転換体を行い、HR効率の評価に着手した。また、(2)として、GT効率を正確かつ迅速に評価する為のアッセイ系を構築した。まず、meganucleaseであるI-SceIの認識配列のコード領域内への挿入により不活性型となったluciferase遺伝子と、誘導的I-SceI発現カセットを導入したイネ、およびシロイヌナズナを作出した。次に、I-SceIの発現誘導とともに、レポーター遺伝子上のluciferase遺伝子を相補するGTベクターを形質転換し、機能的なluciferaseの発現によってGTが生じた細胞の検出が可能であることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 遺伝子ターゲッティング技術を利用したBS耐性イネの分子育種2010

    • 著者名/発表者名
      雑賀啓明
    • 雑誌名

      日本農薬学会誌

      巻: 35 ページ: 172-175

  • [学会発表] Delivery of T-DNA to DNA double stranded breaks ; Mechanism and application2010

    • 著者名/発表者名
      Endo, M
    • 学会等名
      31th International Crown Gall Conference
    • 発表場所
      サンフランシスコ
    • 年月日
      2010-11-06
  • [学会発表] 植物のDNA2重鎖切断修復の細胞周期による制御2010

    • 著者名/発表者名
      土岐精一
    • 学会等名
      日本植物学会第74回大会
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2010-09-10
  • [図書] Biotechnological Perspectives Volume22010

    • 著者名/発表者名
      Osakabe K.
    • 総ページ数
      371-391
    • 出版者
      Springer

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公開日: 2012-07-19  

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