研究概要 |
研究の立ち上げに際し、実験室の申請登録および承認ならびにレトロウイルス作成使用および遺伝子改変動物の作成使用に対して、遺伝子組換え実験計画申請書および動物実験計画書の申請および承認を得た。これら承認およびカルタヘナ法のもと米国よりPhd1^<ff>Phd2^<ff>Phd3^<ff>,Phd2^<ff>,Phd3^<f+>およびPhd2^<ff>Rosa26^<+/CreERT2>マウスをコネクチカッット大学より輸入することに成功した。これらマウスを入手出来るのは日本では我々のみである。ATCCより3T3-L1細胞を購入し、脂肪細胞分化系の確立に成功した。遺伝子の発現変動を検出するためのRNA回収、蛋白回収、RT-PCRおよびイムノブロットの実験系の立ち上げに成功した。PHD1,2,3,4およびCreレトロウイルスの作成および細胞への導入に成功した。PHD1,2,3および4レトロウイルスすべて有しているのは報告上、世界でも我々のみである。特にPHD4レトロウイルスはこれまでに報告がない。Creレトロウイルスを感染させることで、各種PHD floxマウスにおける初代培養出来る増殖可能な組織において各種PHDを簡便に短期間でノックアウトすることが可能となった。これらは低酸素シグナルのシステムの動作原理を明らかにする上でも有用であり、また、実験に必要な実験動物の数も減らせるため動物の福祉の観点からも極めて重要であると考えられる。PHD1,2,3,4およびPAI-1蛋白発現系の作成に成功した。低酸素シグナルの最終的なエフェクターであるHIFを検出する7xHRE人工レポーターおよび脂肪細胞分化に重要なC/EBPαおよびPPARγ2プロモーターを用いたレポーターアッセイ系の立ち上げに成功した。作用点検討のためプロモーターをクローニングする際に必要なラット、マウスおよびヒトgenomid DNAのライブラリー作成に成功した。
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