研究概要 |
米国コネチカット大学より輸入したPhd1^<ff>Phd2^<ff>Phd3^<ff>,Phd2^<ff>,Phd3^<f+>およびPhd2^<ff>Rosa26^<+/CreERT2>マウスは、モニタリングで感染症を認めたため抗生剤投与を行った。その後、ワイルドタイプマウスと掛け合わせF1ヘテロマウスの作製に成功している。現在Phd1^<ff>、Phd2^<ff>、Phd3^<ff>、Phd1^<ff>Phd2^<ff>Phd3^<ff>ホモfloxマウス、およびRosa26^<+/CreERT2>の作製に着手している。PHD1,2およびHIF2aのオリゴsiRNAの導入に成功した。これらオリゴsiRNAを3T3-L1細胞に導入し、脂肪滴蓄積に与える影響を検討したが明らかな変化を認めなかった。また、昨年成功していたPHD1,2,3,4レトロウイルスを3T3-L1細胞に導入し、脂肪滴蓄積に与える影響を検討したが明らかな変化を認めなかった。以上から、低酸素システムは脂肪細胞分化に関連がある可能性は低いと考えられた。低酸素シグナルの最終的なエフェクターであるHIFを検出する7xHRE人工レポーターを用いて、新規PHD阻害薬のスクリーニングを行った。その結果、陽性対象であるコバルトとほぼ同等のルシフェラーゼ活性化能を有する化合物を見出した。さらにこの化合物を用いてMTSアッセイ(細胞毒性試験)およびHPLCを用いた分解性検討試験を行った。その結果、この化合物は、細胞毒性が極めて低く、ブタエステラーゼによりほとんど分解されないことも判明した。
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