脂肪細胞分化とケミカルバイオロジー

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21890013
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 岡村 将史 東北大学, 大学院・医学系・研究科, 助手 (60547397)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 低酸素 / PAI-I / 脂肪細胞分化

研究概要

PHD1,2,3およびPHD4レトロウイルスの作製に成功した。PHD1およびPHD2のsiRNAを用いてPHD1およびPHD2のノックダウンに成功した。しかしながらこれらは3T3-L1脂肪形成に明らかな変化を与えなかった。米国コネチカット大学からPhd1^<ff>Phd2^<ff>Phd3^<ff>,Phd2^<ff>,Phd3^<f+>およびPhd2^<ff>Rosa26^^+<CreERT2>マウスを輸入し、各種遺伝子改変モデルの系統樹立に成功した。低酸素シグナルの最終的なエフェクターであるHIFを検出する7xHRE人工レポーターを用いて、新規PHD阻害薬のスクリーニングを行った結果、コバルトとほぼ同等のルシフェラーゼ活性化能を有する化合物を見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Sitagliptin, a dipeptidyl peptidase-4 inhibitor, decreases systolic blood pressure in Japanese hypertensive patients with type 2 diabetes. (2011)
  • 著者名/発表者名: Ogawa S, Ishiki M, Nako K, Okamura M, Senda M, Mori T, Ito S.
  • 雑誌名: Tohoku J Exp Med. 223(2) ページ: 133-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] Methylglyoxal is a predictor in type 2 diabetic patients of intima-media thickening and elevation of blood pressure. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ogawa S, Nakayama K, Nakayama M, Mori T, Matsushima M, Okamura M, Nako K, Senda M, Miyata T, Ito S.
  • 雑誌名: Hypertension. 56(3) ページ: 471-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of histone methylation and demethylation in adipogenesis and obesity. (2010)
  • 著者名/発表者名: Okamura M, Inagaki T, Tanaka T, Sakai J.
  • 雑誌名: Organogenesis. 6(1) ページ: 24-32
  • 査読あり
• [雑誌論文] Obesity and metabolic syndrome in histone demethylase JHDM2a-deficient mice. (2009)
  • 著者名/発表者名: Inagaki T, Tachibana M, Magoori K, Kudo H, Tanaka T, Okamura M, Naito M, Kodama T, Shinkai Y, Sakai J.
  • 雑誌名: Genes Cells. 14(8) ページ: 991-1001
  • 査読あり
• [雑誌論文] The peroxisome proliferator-activated receptor gamma/ retinoid X receptor alpha heterodimer targets the histone modification enzyme PR-Set7/Setd8 gene and regulates adipogenesis through a positive feedback loop. (2009)
  • 著者名/発表者名: Wakabayashi K, Okamura M, Tsutsumi S, Nishikawa N S, Tanaka T, Sakakibara I, Kitakami J, Ihara S, Hashimoto Y, Hamakubo T, Kodama T, Aburatani H, Sakai J.
  • 雑誌名: Mol Cell Biol. 29(13) ページ: 3544-55
  • 査読あり
• [雑誌論文] COUP-TFII acts downstream of Wnt/beta-catenin signal to silence PPARgamma gene expression and repress adipogenesis. (2009)
  • 著者名/発表者名: Okamura M, Kudo H, Wakabayashi K, Tanaka T, Nonaka A, Uchida A, Tsutsumi S, Sakakibara I, Naito M, Osborne TF, Hamakubo T, Ito S, Aburatani H, Yanagisawa M, Kodama T, Sakai J.
  • 雑誌名: Proc Natl Acad Sci U S A. 106(14) ページ: 5819-24
  • 査読あり
• [雑誌論文] Aliskiren reduces albuminuria and oxidative stress, and elevates glomerular filtration rates in Japanese patients with advanced diabetic nephropathy.
  • 著者名/発表者名: Ogawa S, Nako K, Okamura M, Senda M, Mori T, Ito S.
  • 雑誌名: Hypertens Res. (In press.)
  • 査読あり
• [学会発表] 糖尿病腎症におけるレニンブロッカー(アリスキレン)の治療効果の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、小川晋、奈古一宏、千田美穂、伊藤貞嘉.
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第48回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-11-06
• [学会発表] 正常アルブミン尿糖尿病の尿中4型コラーゲン(U-COL)増大因子の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川晋、森建文、奈古一宏、岡村将史、千田美穂、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第48回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-11-06
• [学会発表] 高結合能低親和性インスリン結合抗体により早朝低血糖を繰り返した一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 神幸希、小川晋、奈古一宏、岡村将史、千田美穂、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第48回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-11-06
• [学会発表] 認知症を合併した糖尿病患者の後方支援の重要性を示唆した症例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 石崎絵里佳、和泉順子、菅野エリ子、佐藤昌子、小川晋、奈古一宏、岡村将史、千田美穂、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第48回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-11-06
• [学会発表] 糖尿病性腎症において、アルブミン尿抑制効果が最も大きいアンジオテンシン受容体ブロッカー(ARB)投与時期の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川晋、森建文、岡村将史、千田美穂、奈古一宏、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第33回日本高血圧学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2010-10-16
• [学会発表] The PPARγ/RXRα heterodimer targets the histone modification enzyme PR-Set7/Setd8 gene and regulates adipogenesis through a positive feedback loop. (2010)
  • 著者名/発表者名: 酒井寿郎、若林賢一、岡村将史、田中十志也、油谷浩幸、稲垣毅
  • 学会等名: 第7回インスリン抵抗性とメタボリックシンドローム研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-07-04
• [学会発表] 肥満症とエピゲノム( (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史
  • 学会等名: 第9回宮城県生活習慣病フォーラム
  • 発表場所: 仙台(招待講演)
  • 年月日: 2010-06-22
• [学会発表] The Peroxisome Proliferator-Activated Receptor gamma/Retinoid X Receptor alpha Heterodimer Targets the Histone Modification Enzyme PR-Set7/Setd8 Gene and Regulates Adipogenesis through a Positive Feedback Loop. (2009)
  • 著者名/発表者名: 酒井寿郎,油谷浩幸,児玉龍彦,若林賢一,田中十志也,岡村将史,堤修一,浜窪隆雄
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-12-11
• [学会発表] The Peroxisome Proliferator-Activated Receptor gamma/Retinoid XReceptor alpha Heterodimer Targets theHistone Modification Enzyme PR-Set7/Setd8 Gene and Regulates Adipogenesis through a Positive Feedback Loop. (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、若林賢一、宮田敏男、伊藤貞嘉、酒井寿郎
  • 学会等名: 第一回NM-GCOE国際シンポジウム
  • 発表場所: 仙台(招待講演)
  • 年月日: 2009-12-08
• [学会発表] 高血圧合併2型糖尿病性腎症例におけるARB治療による有効性の予測因子の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小川晋、森建文、岡村将史、奈古一宏、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第21回日本糖尿病性腎症研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-12-06
• [学会発表] インスリン注射部位の変更により著名にインスリン投与量が減少した1型糖尿病の1例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹内陽一、小川晋、三島英換、岡村将史、奈古一宏、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第47回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] 嘉脱水を警戒し、多飲により著名な低Na血症に陥った糖尿病性腎症の1例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 神幸希、小川晋、竹内陽一、三島英換、岡村将史、奈古一宏、佐藤博、伊藤貞
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第47回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] 正常アルブミン尿例における4型コラーゲン測定の臨床的意義 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小川晋、森建文、岡村将史、奈古一宏、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第47回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] 高結合部位、低親和性を有するインスリン抗体陽性例の臨床像の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 三島英換、小川晋、竹内陽一、岡村将史、奈古一宏、石塚恒夫、阿部文明、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第47回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] 蛋白漏出性胃腸症、骨髄異型性症候群を合併した糖尿病性腎症の1例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、小川晋、竹内陽一、三島英換、奈古一宏、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第47回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] MRI上の腎皮髄コントラスト低下と糖尿病性腎血管障害の関連検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井上英行、小川晋、森建文、奈古一宏、岡村将史、佐藤博、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 日本糖尿病学会第47回東北地方会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] COUP-TFIIは、Wnt/β-catenin シグナルの下流でPPARγの発現をエピジェネティックに調節することで脂肪細胞分化を制御する (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、若林賢一、堤修一、宮田敏男、内藤眞、浜窪隆雄、伊藤貞嘉、油谷浩幸、児玉龍彦、酒井寿郎
  • 学会等名: 第13回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 大宮
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] PR-set7/Setd8は、PPARγ/RXRα複合体の標的遺伝子でありポジティブフィードバックループ機構で脂肪細胞分化を制御する (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、若林賢一、堤修一、井原茂男、橋本祐一、浜窪隆雄、伊藤貞嘉、児玉龍彦、油谷浩幸、酒井寿郎
  • 学会等名: 第13回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 大宮
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] ヒストンメチル化修飾酵素PR-Set7/Setd8 は、PPARγ/RXRα複合体の標的遺伝子でありポジティブフィードバックループ機構で脂肪細胞分化を制御する (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、若林賢一、堤修一、西川直子、田中十志也、榊原伊織、北上純一、井原茂男、橋本祐一、浜窪隆雄、伊藤貞嘉、児玉龍彦、油谷浩幸、酒井寿郎
  • 学会等名: 第32回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 大津
  • 年月日: 2009-10-01
• [学会発表] COUP-TFII は、Wnt/β-cateninシグナルの下流にあり、PPARγの発現をエピジェネティックに制御し、脂肪細胞分化を制御する (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、工藤宏美、若林賢一、田中十志也、野中綾、内田あおい、堤修一、榊原伊織、内藤眞、浜窪隆雄、伊藤貞嘉、油谷浩幸、児玉龍彦、酒井寿郎
  • 学会等名: 第32回日本高血圧学会総会
  • 発表場所: 大津
  • 年月日: 2009-10-01
• [学会発表] ヒストンメチル化修飾酵素PR-Set7/Setd8は、PPARγ/RXRα複合体の標的遺伝子でありポジティブフィードバックループ機構で脂肪細胞分化を制御する (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、若林賢一、堤修一、西川直子、田中十志也、榊原伊織、北上純一、井原茂男、橋本祐一、浜窪隆雄、伊藤貞嘉、児玉龍彦、油谷浩幸、酒井寿郎
  • 学会等名: 第27回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 福井
  • 年月日: 2009-07-16
• [学会発表] Wnt/β-cateninシグナルは、COUP-TFII を介して、PPARγ遺伝子の発現をエピジェネティックに調節し、脂肪細胞分化を制御する (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史
  • 学会等名: 第82回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 前橋
  • 年月日: 2009-04-23
• [図書] 栄養状態が体質を変化させる分子基盤 (脂肪形成時におけるエピゲノム解析) (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、伊藤貞嘉、酒井寿郎
  • 総ページ数: 44-47
  • 出版者: 東北医学雑誌
• [図書] BIO Clinica (メタボリックメモリー)(分担執筆) (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、酒井寿郎
  • 総ページ数: 986-987
  • 出版者: 北隆館
• [図書] 糖尿病診療マスター(分担執筆) (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡村将史、小川晋、伊藤貞嘉
  • 総ページ数: 41-46
  • 出版者: 医学書院
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://miyatalab.jimdo.com/研究業績-略歴/岡村將史/