家族性のパーキンソン病の原因遺伝子であるParkinがS-ニトロシル化による修飾が孤発性のパーキンソン病の発症に関与していると考え、修飾されているアミノ酸の同定およびその修飾機構の解明を試みたが、修飾されているアミノ酸を同定することはできなかった。一方でParkinの基質であるSynphilin-1がS-ニトロシル化されていることを示し、その安定性を制御していることを見いだした。今後も引き続きParkinの修飾アミノ酸の同定を続けるとともに、Synphilin-1のS-ニトロシル化がパーキンソン病の発症に関与しているかどうかを検討したいと考えている。
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