研究課題
研究活動スタート支援
本研究は出生直後のHearing onset前に、ヒトの先天聾に類似したラセン神経節細胞の破壊を伴わない状態での先天難聴動物モデルを作成し、Hearing onsetが起こらないということが、その後の聴覚中枢の発達に及ぼす影響について検討するものである。今回ヒトの先天聾に類似した、画期的な先天聾動物モデルを作成することに成功した。作成したモデルは2種類で、(1)外科的内耳破壊モデル:冷凍麻酔下に生後1~3日目に蝸牛骨包を解放し、アブミ骨を除去した上で内耳(前庭階)を直接吸引するもの、(2)薬剤性内耳障害モデル:ラットのHearing onsetは生後12日目頃なので、生後1日目から10日間内耳毒性抗菌薬のカナマイシンを仔に腹腔内全身投与したものである。今後はこのモデルを用い、「Hearing onsetがない」ということが、聴覚中枢の正常発達に何らかの影響を及ぼすか否かについて検討する予定である。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件)
Auris Nasus Larynx 37
ページ: 636-639
Otology&Neurotology in press
ANNALS of Otology, Rhinology&Laryngology in press
International Journal of Pediatric Otorhinolaryngology in press