妊娠12週未満の早期流産について女性の生殖歴や生活習慣について、マッチング症例対照研究により調査を行った。早期流産430症例と正期産860症例の情報を診療録より収集した。ロジスティック回帰モデルを用いて因子のオッズ比と95%信頼区間を単変量、多変量解析で求めた。 早期流産のリスクは過去の早期流産歴のある女性、喫煙している女性、就労している女性で有意に高かった。また喫煙歴と過去流産歴、就労と過去流産歴の間に相加的な関係があることが示された。日本人女性の早期流産に関して喫煙と就労が重要な公衆衛生問題であることが示された。
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