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2010 年度 実績報告書

bFGFを用いたポリリン酸結合型人工骨による骨形成促進の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21890160
研究機関広島大学

研究代表者

森田 晃司  広島大学, 病院, 歯科診療医 (30555149)

キーワード再生医療 / 歯学 / 生体材料
研究概要

bFGFは細胞増殖促進作用を持ち,組織再生において有効に作用する。ポリリン酸は石灰化促進作用を持っており,またbFGFを安定化させる作用を有しており,これらを相互に作用させることで生体内における骨形成促進効果が期待できる。bFGFをもちいたポリリン酸結合型人工骨による骨形成促進の解明を目指すため,in vitroにおける細胞実験にて検討を行い平成21年度の結果から,in vitroにおけるbFGFおよびポリリン酸の相互作用の一端が解明された。平成22年度ではこの骨移植材の材料学的評価および骨形成の様相をin vivoにて検討した。IP-CHAに濃度25%のポリリン酸結合型人工骨(25%人工骨)を作製し,人工骨の表面構造をSEMにて観察したところ,IP-CHAと比較して構造的に変化はなく,三次元的構造を有していた。また,ラビットの大腿骨の骨窩にbFGFを含浸させたIP-CHA,25%人工骨bFGFおよびbFGFを含浸させた25%人工骨と対照としてIP-CHAをそれぞれ埋入し,埋入2週および3週後の皮質骨欠損部における気孔内再生骨の骨面積率を計測した。埋入2週後および3週後でもbFGFを含浸させた25%人工骨は良好な骨再生が観察され,以上の結果から,濃度25%のポリリン酸を結合させた多孔性ハイドロキシアパタイトにbFGFを含浸させた「bFGF含有ポリリン酸結合型人工骨」は,骨形成を促進させる骨移植材である可能性が示唆された。

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公開日: 2012-07-19  

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