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2009 年度 実績報告書

未分化間葉系幹細胞による骨再生誘導に対応した微小環境構築へのアメロゲニンの応用

研究課題

研究課題/領域番号 21890164
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関広島大学

研究代表者

丹根 由起  広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50526241)

キーワードアメロゲニン / 未分化間葉系幹細胞 / 骨再生治療 / エナメル蛋白
研究概要

平成21年度の研究では、ヒト培養MSCにおいて、アメロゲニンに対して有力なレセプターとされているLAMP-1およびCD63の発現を証明し、これらのレセプターを介したアメロゲニンの機能を明らかにすることを目的とした。
1) ヒト培養MSCに対するアメロゲニンの影響について検討
アメロゲニンによるの増殖能への影響についてELISA BrdU kitを用いて検討を行ったところ、MSCの細胞増殖能が亢進することが明らかとなった。
2)MSC増殖に対するアメロゲニンレセプターLAMP-1およびCD63の関与の検討
MSCの増殖期において、CD63の発現は認められなかったが、LAMP-1の発現が確認された。次に、LAMP-1中和抗体を添加したところ、アメロゲニンによる細胞増殖能の亢進を抑制した。このことより、アメロゲニンはMSCの増殖に対してLAMP-1を介して作用している可能性が示唆された。
3) アメロゲニンに関連した細胞内シグナリング経路の検討
アメロゲニンを添加した際のErk1/2の活性の変化について検討を行ったところ、アメロゲニンの添加によりErk1/2の活性が有意に亢進した。また、LAMP-1中和抗体を添加することで、アメロゲニンによるErk1/2活性の亢進を抑制することが明らかとなった。
以上のことより、アメロゲニンがLAMP-1を介してMSCの増殖を亢進しており、その細胞内シグナリング経路の一つとしてMAPK-Erk経路の関与が明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Regeneration of maxillary bone with mesenchymal stem cells for the treatment of jaw cleft2009

    • 著者名/発表者名
      Motoko Yoshioka
    • 学会等名
      3rd Hiroshima Conference on Education and Science in Dentistry
    • 発表場所
      Hiroshima
    • 年月日
      2009-11-07
  • [学会発表] Bone regeneration for the treatment of jaw cleft with mesenchymal stem cells derived from bone marrow2009

    • 著者名/発表者名
      Motoko Yoshioka
    • 学会等名
      11^<th> International Congress, CLEFT 2009
    • 発表場所
      Brazil Fortaleza
    • 年月日
      2009-09-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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