fMRIに関して、MRI信号に同期させて刺激のON/OFFを指示する自動制御装置を作成し、データ取得、解析を行った結果、味覚刺激時に大脳皮質第一次味覚野(島・前頭弁蓋)に脳活動が生じることを確認した。さらに、咀嚼を加えることで、感覚運動野・前頭前野・海馬にも脳活動が生じることを確認した。拡散テンソルtractographyでは、fMRIで明らかになった脳活動領域をseedとしてdTVによる神経線維追跡を行った結果、橋~視床~感覚運動野・一部前頭前野に向かう神経線維が描出された。血液スピンラベリングでは、味覚物質を咀嚼する前後で、咀嚼後に脳血液循環が増加している結果が示唆された。
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