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2009 年度 実績報告書

歯周治療が口腔フローラに与える影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21890187
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関九州大学

研究代表者

竹下 徹  九州大学, 歯学研究院, 助教 (50546471)

キーワード口腔フローラ / T-RFLP / 16S rRNA遺伝子 / 歯周炎 / FMD
研究概要

当該年度においては、歯科医院を訪れたスケーリング・ルートプレーニング(SRP)を行う方針の患者と、Full Mouth Disinfection(FMD)を行う方針の患者計10名程度について、口腔診査と唾液検体の採取を行った。口腔診査においては、現在歯数、プロービングデプス、プロービング時の出血の有無、口腔清掃状態、さらにう蝕歯数、治療歯数についての情報を取得し、これらのデータについてデータベース化を行った。唾液採取については、それぞれの患者について、主に初診時、口腔ケア・スケーリング終了時点の検体の取得を行った。得られた唾液検体それぞれについてDNAを抽出した後、16S rRNA遺伝子を用いたTerminal restriction fragment length polymorphism(T-RFLP)解析を行い、その細菌構成をT-RFLPピークパターンとして表してみると、制限酵素HaeIII、RsaIを用いて得られたピークパターンからは、初診時と口腔ケア・スケーリング終了時の間で、特徴的な変化を示すピークを見出す事はできなかった。このことから、口腔ケア、スケーリングは、ある特定の菌種に作用するものではない可能性が考えられる。また、この処置におけるT-RFLPパターンの変化は、個人間のパターンの違いに比べると小さなものであり、簡単な口腔清掃は大きな口腔フローラの変化は起こすものではない可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Relationship between oral malodor and the global composition of indigenous bacterial populations in saliva2010

    • 著者名/発表者名
      Takeshita T, et al.
    • 雑誌名

      Applied and Environmental Microbiology 76(In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔フローラの構成の評価とその可能性2009

    • 著者名/発表者名
      竹下徹
    • 学会等名
      口腔衛生学会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      2009-10-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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