アレルギー疾患における最新のガイドライン、アトピー性皮膚炎の治療方法、皮膚科学に関する記述、慢性疾患看護に関する文献検討を行い、看護介入するにあたり研究者の知識、技術、態度の洗練を行った.実際にデータ収集に入る前に、慢性疾患看護専門看護肺として看護を提供しながらアトピー性皮膚炎患者への専門的な支援を臨床現場に示すために、臨床現場で行われる看護研修の講師として講義を行ったり、臨床現場のスタッフと研修内容の検討を行ったりすることで研究フィールドの開発を行った.データ収集を行う前に医師の診察に同席したり、アトピー性皮膚炎の患者集団教室に参加したり、看護師と患者への外用介助を一緒に行ったりすることで、研究施設においての治療方法や手順、段階を確認し、今回の研究手法が臨床現場において活用可能か、設定した評価基準が判定可能かどうか、妥当性を検討した。テータ収集を行う期間に入ってからは、「アトピー性皮膚炎患者のステロイド外用における意思決定を支援する看護介入」の実践の効果を出すために、フィールドとなる研究施設においてチームカンファレンス・事例検討への参加を行った。その後、3例に「アトピー性皮膚炎患者のステロイド外用における意思決定への支援の看護介入モデル」実践を開始し、1例においては介入を終了した。2例においては介入継続中であり、次年度も引き続き2例の経過を見ていき、さらに実践数を増やしていく予定である。看護系学会では1例の経過を紹介しながら、アトピー性皮層炎患者の看護援助の実際に関して報告し、アトピー性皮膚炎の療養支援について皮膚科医が多く読むと思われる雑誌へ論文を掲載した。
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