研究課題
研究活動スタート支援
妊娠中から産後の母親の睡眠覚醒リズムに影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的とし、同意を得た産後1ヶ月の母親114名、このうち産後4ヶ月まで追跡調査できた81名を対象として、睡眠指標と睡眠の質、産後の母子とその家族の生活リズムを調査した。母親の睡眠の質は産後1ヶ月よりも4ヶ月で改善していた。夜睡眠を中断される夜間授乳においては、夜間授乳の際に照明を明るくしない母親の方が、産後1ヶ月では睡眠の質がよく、母親の入眠・覚醒時刻が早かった。また、産後1ヶ月の夜間授乳の際に母乳を直接授乳する以外の操作をしない母親は、中途覚醒回数は多くても中途覚醒時間に差はなかった。産後4ヶ月でも夜間授乳の際に照明を明るくしない母親の方が、中途覚醒回数は多いが中途覚醒時間に差はなかった。同様に、夜間授乳時に起き上がるよりは臥床したままで授乳する方が、児の中途覚醒回数は多くても中途覚醒時間には差がなかった。これらのことから、夜間に頻回の授乳や児の世話で夜睡眠が中断されても、夜間には直接母乳のみで臥床したまま授乳をし、夜間授乳の際の照明を明るくしすぎない方が、夜睡眠の中断は多くても覚醒していないといけない時間は短くなり、再度の入眠がスムーズであると考えられる。
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