• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

高齢者の地域社会における役割の見直しに基づくヘルスプロモーションプログラムの効果

研究課題

研究課題/領域番号 21890237
研究機関北海道医療大学

研究代表者

佐藤 美由紀  北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (80550318)

キーワード地域高齢者 / 社会的役割 / 社会参加 / ヘルスプロモーション / アクション・リサーチ
研究概要

1. 研究成果の内容
高齢者の地域社会における役割を見直すために高齢者及び他世代を含む住民同士の話し合いを中心としたヘルスプロモーションプログラムを作成し、実施した。その結果、住民の関係づくり、相互作用が促進され、住民ニーズに基づいた新たな役割が住民主体により創出された。
具体的には、高齢者に期待されている地域社会の役割は「一人暮らし高齢者の見守り」であった。その役割を実践するためには、近隣住民の関係づくりが必要なことが地域の課題であることが共有された。その結果、住民の関係づくりとして、ラジオ体操、公園清掃ボランティア、一人暮らし高齢者に絵手紙を届けるボランティア活動等が開始された。
平成23年3月に追跡調査を介入及び対照地区において60歳以上住民全員に実施し、219名(77.9%)から回答を得た。現在、地域高齢者が役割を実践したことによる効果の検討をするため、心身の健康、QOL、社会活動、社会関係への影響を分析中である。
2. 研究成果の意義、重要性
地域住民と高齢者のニーズに基づき、高齢者の地域における役割を見直し、実践へとつなげるヘルスプロモーションプログラムの開発および効果を検証した研究は極めて少ない。今回、その科学的根拠を示すことにより、今後の地域における高齢者の健康づくり戦略の新たな視点を提示することにつながる。また、本研究は研究者、住民、保健福祉の実践者が協働して行うアクションリサーチであることに特徴があり、研究者が望ましいと思われるプログラム内容を対象者に提供し、評価する従来の研究方法に比して、本研究の手法は地域のニーズを反映したプログラム化の可能性を示唆している。さらに、本研究では介入プロセスそのものを記述・評価しながら展開したことにより、介入方法の一般化につなげることが可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 郊外地域における住民のグループワークによる高齢者の役割の見直し(第2報)-役割の見直しと実践に向けた具体策の検討-2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤美由紀
    • 学会等名
      日本保健福祉学会
    • 発表場所
      桜美林大学四谷キャンパス(東京都)
    • 年月日
      2010-10-30
  • [学会発表] 郊外地域における住民のグループワークによる高齢者の役割の見直し(第1報)-地域住民が高齢者に期待している役割-2010

    • 著者名/発表者名
      堀籠はるえ
    • 学会等名
      日本保健福祉学会
    • 発表場所
      桜美林大学四谷キャンパス(東京都)
    • 年月日
      2010-10-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi