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2009 年度 実績報告書

静止期破骨前駆細胞(QOP)を用いた歯周病病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21890274
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関松本歯科大学

研究代表者

武藤 昭紀  松本歯科大学, 歯学部, 助教 (50549433)

キーワード破骨細胞 / マクロファージ / RANKL / QOP / M-CSF / 歯周病 / ケモカイン / 骨吸収
研究概要

破骨細胞は、単球・マクロファージ系細胞より分化することが知られている。この破骨細胞の分化は、骨芽細胞の発現するM-CSF、RANKLおよびOPGにより厳密に調節されている。我々は以前、生体内における破骨細胞分化過程において、細胞周期の停止した破骨細胞前駆細胞(静止期破骨細胞前駆細胞:cell cycle-arrested quiescent osteoclast precursors : QOP)を同定した。平成21年度は、骨髄中、および血中に存在するQOPの単離、および歯周病などの炎症性反応により発現するQOPの遊走因子の同定を目指した。骨髄中、および血中の単核球画分より、破骨細胞分化に必要な因子である、RANK、c-Fms抗体を用いたセルソーターによるQOP画分の分取を、共同研究機関である信州大学ヒト環境科学研究支援センター機器分析部門にて行い、その性状の解析を行った。(第27回日本骨代謝学会学術集会)。現在、歯周病などの炎症性反応による、骨吸収病変部において発現が亢進するケモカインおよびその受容体を探索中である。また、骨形成因子であるBMP-2を用いて異所性骨の形成時において、形成された骨に見られる骨芽細胞、またはその周辺の線維芽細胞様の細胞より発現の亢進の見られるケモカインおよび、その受容体の探索も行っている。QOP遊走因子は昨年度期間内に同定することが出来なかった。平成22年度も継続して探索を行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Identification of cell cycle-arrested quiescent osteoclast precursors in vivo.2010

    • 著者名/発表者名
      Naoyuki Takahashi
    • 雑誌名

      Adv Exp Med Biol. 658

      ページ: 21-30

    • 査読あり
  • [学会発表] 破骨細胞分化に特化した前駆細胞は血流を介して破骨細胞形成部位に遊走する2009

    • 著者名/発表者名
      武藤昭紀
    • 学会等名
      日本歯周病学会中部地区大学・日本臨床歯周病学会中部支部合同研究会
    • 発表場所
      塩尻・松本歯科大学
    • 年月日
      2009-11-15
  • [学会発表] Characterization of cell cycle-arrested quiescent osteoclast precursors2009

    • 著者名/発表者名
      溝口利英
    • 学会等名
      第26回内藤カンファレンス オステオバイオロジー
    • 発表場所
      兵庫・淡路島夢舞台国際会議場
    • 年月日
      2009-11-05
  • [学会発表] 細胞周期の停止した静止期破骨細胞前駆細胞(QOP)の性状解析-QOPはB細胞マーカーを発現している-2009

    • 著者名/発表者名
      武藤昭紀
    • 学会等名
      日本骨代謝学会学術集会(第27回)
    • 発表場所
      大阪・国際会議場
    • 年月日
      2009-07-24
  • [学会発表] c-Fos遺伝子欠損マウスを用いた静止期破骨細胞前駆細胞(QOP)の解析-c-FosはRANKの発現を誘導しQOP分化を制御する-2009

    • 著者名/発表者名
      荒井敦
    • 学会等名
      日本骨代謝学会学術集会(第27回)
    • 発表場所
      大阪・国際会議場
    • 年月日
      2009-07-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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