• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

インドネシア人現役看護師の労働に対する文化的価値観と労働意欲を高める要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21890285
研究機関千里金蘭大学

研究代表者

佐藤 文子  千里金蘭大学, 看護学部, 講師 (80512417)

キーワード外国人看護師 / 外国人介護士 / 異文化理解
研究概要

2008年度から経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシア人看護師・介護福祉士候補者が来日している。日本という異国の地であっても長く就労できるように、また、文化的相違から生じ得る日本人スタッフとの衝突を未然に避けるよう、"インドネシア人現役看護師"を深く理解することを目的として、本研究に取り組んできた。
具体的には、インドネシア大学と現地病院関係者の協力の下、2010年10月にジャカルタ市(ジャワ島)とブカンバル市(スマトラ島)に所在する2病院において、看護師等を対象とした匿名のアンケート調査を実施した。
今回、回答をいただいたのは249名(うち、15名の助産師を含む)の現役看護師等であり、回答者の67%が30歳未満という若い年齢層であった。調査の結果、インドネシア人看護師達等が、日常生活の中で重要だと考えるものについて5件法で聞いたところ、最も高かったのは、「家族」、次いで「宗教」、「労働」であった。それ以外には、「お金」、「結婚」等が挙がっていた。また、職務満足度について同じく5件法で聞いたところ、最も平均値が高かったのは、職場での「管理」や「責任」、「研修機会への参加」等の項目についてであり、逆に最も平均値が低かったのは、「パートタイム勤務の機会」、「連続勤務の機会(同シフトによる勤務)」などの、スケジューリングや労働と家庭生活のバランスに関するものであった。
インドネシア人看護師等が「家族」や「宗教」を日常生活でとても大切だと考えていることから、それらを優先できない要因となり得る自身の"勤務スケジュール"についての項目の満足度が低くなっているのではないかと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] A study on the reasons why active Indonesian nurses wish to work abroad and the motivating factors related to the Indonesia-Japan Economic Partnership Agreement(IJEPA)2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤文子
    • 学会等名
      14^<th> East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 発表場所
      韓国、ソウル
    • 年月日
      2011-02-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi