先行研究では看護学実習における実習指導者と教員の協働に最も影響する要因は、「1部署が受け入れる異なる教育課程の数」であった。本研究では看護学教育における教育課程の相違を考慮した質問紙調査を実施した。 調査対象については、看護師教育を行っている4種類の教育課程より層化抽出を行い、大学7施設、3年課程養成所8施設、2年課程養成所7施設、高等学校専攻科8施設の計30施設の看護学校の学生と教員およびその主たる実習施設の実習指導者とした。看護学校30施設の学生309名と教員263名およびその主たる実習施設30施設の実習指導者306名を対象に調査を実施し、学生228名(73.8%)、教員163名(62.0%)、実習指導者221名(72.2%)から回答を得た。1施設あたり学生9~15名、教員5~15名、実習指導者8~15名に配布し、各データは施設単位においてマッチングできるように設定した。 調査内容については、実習指導者と教員の両者に協働の認識を、最終学年の学生に学習意欲、授業評価、看護技術の学習状況と自信度を測定した。 分析については、教員と実習指導者の協働に対する認識の比較をMann-WhitneyのU検定を用いて行った。教育課程の相違による協働の因子と学生の成果の比較を二元配置分散分析を用いて行い、また、教員と実習指導者の協働得点の高低を四分位範囲を用いて施設単位で分類し、協働得点の高低による学生の成果の比較を行った。協働が学生に影響を及ぼす効果について最終検討を行っている。
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