熱流束の急激な変化による沸騰二相流動パターンへの影響を分析した結果,熱流束の変化量によりフローパターンも変化すること,特に細長い気泡が環状流やドライアウトへと発展する可能性があることがわかった.熱流束を97.96kW/m2から580kW/m2に増加させると,最大気相体積率は0.104から0.8064に増加し,気泡長はドライゾーンで0.3mm以下から1.5mmに増加した.圧力損失は2.43kPaから14.51kPaと明らかに増加し,マイクロチャネル内のボイド率も3.3倍から25.6倍となった.また、高熱流束化により流動沸騰の不安定化が進んでいることが明らかとなり,その制御が必要となることがわかった.
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