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2021 年度 実績報告書

高齢者の睡眠障害の改善を介して認知機能に好影響を与える運動強度の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21F21110
研究機関筑波大学

研究代表者

大藏 倫博  筑波大学, 体育系, 教授 (60396611)

研究分担者 SEOL JAEHOON  筑波大学, 体育系, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
キーワード前頭前野の活性化 / 睡眠の質 / 高齢者 / 強度別運動 / デルタパワー
研究実績の概要

本研究は、地域在住女性高齢者15名を対象にコントロール条件、低強度運動、中高強度運動を行わせ、就寝前後の認知機能および認知課題中の脳血流の活性化度を測定評価することにより、本研究の学術的な「問い」である“高齢者の睡眠障害の改善を通じて認知機能に好影響を与えうる運動強度はどのような強度か”を検証することである。
本実験の約6割が終了しており(15名中10名)、現時点では、低強度運動は、中高強度運動に比べて中途覚醒時間とレム睡眠潜時が短く、総睡眠時間と睡眠効率が有意に良好な結果を示した。低強度運動は、座位活動より良好な値を示したが、統計的な有意差まではみられなかった。睡眠中のデルタパワーには有意な違いは見られなかった。
fNIRSを用いた前頭前野の活性化を検討では、有意な交互作用は認められていないものの、低強度運動のみが試行前に比べて高い活性化の傾向を示した。
しかし、翌日の前頭前野の活性化は有意な違いは見られなかった。なお、睡眠時のデルタパワーと試行前後の前頭前野の活性化との間では有意な相関関係はみられなかった。ただし、fNIRSに関しては、今後サンプルサイズが増やすことで結果は変わる可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年度の上半期には、新型コロナウイルス感染症で被験者の募集が厳しかったため。

今後の研究の推進方策

今年度の上半期までに本実験を終了させることを目指す。機縁法を用いて、既に参加された被験者の知り合いの中で研究参加条件を満たす高齢者に声をかけてもらう。
なお、実験を進むとともに、データ解析を同時に行い、実験終了と共に分析ができる状態を保つ。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Combined effect of daily physical activity and social relationships on sleep disorder among older adults: cross-sectional and longitudinal study based on data from the Kasama study2021

    • 著者名/発表者名
      Seol Jaehoon、Lee Jaehee、Nagata Koki、Fujii Yuya、Joho Kaya、Tateoka Korin、Inoue Taiki、Liu Jue、Okura Tomohiro
    • 雑誌名

      BMC Geriatrics

      巻: 21 ページ: 623

    • DOI

      10.1186/s12877-021-02589-w

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [備考] 大藏研究室ホームページ

    • URL

      http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~okura/index.html

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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