研究課題/領域番号 |
21H00487
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋山 聰 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50293113)
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研究分担者 |
板倉 聖哲 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00242074)
増記 隆介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10723380)
高岸 輝 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80416263)
芳賀 京子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80421840)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 美術史 / 記述 / 聖地 / 比較美術史 / 記録 |
研究実績の概要 |
東洋美術班は、根津美術館で開催された「北宋書画清華展」に伴う国際シンポジウムを同美術館と共催で11月4日に本郷キャンパスで開催し、国内外の関連研究者との研究交流を通じて多くの新知見を得ることができた。 日本美術班は、中世における宝物類の保存に関する記述等について精査を行い、従来とは異なる見解を公表した。あわせて、国宝「応徳涅槃図」(平安時代・1086年)の銘文の再解釈を行い、新たな説を提示した。また、国宝「普賢菩薩像」(平安時代・12世紀)の修理委員会に参加し、修理に伴う記録、その絵画史的な意義について考察を行なうとともに、5月にイタリア・ヴェネツィア出張をコロンビア大学マッケルウェイ教授らと行い、ティッツィアーノ「聖母被昇天祭壇画」の修理に関する記録について、修理担当者との議論を行うなど、東西における修理の記録・記述についての見聞を深めた。加えて、絵巻を中心に新知見を得た。 西洋美術・比較宗教美術班は、聖地形象についての比較研究を推進し、西欧の絵図・絵地図と日本の古地図・絵図における造形上の相違や類似についての造形ならびに文献データの収集を行った。9月にフィレンツェ大学との共催で研究協力者も交えて国際シンポジウム「Dimensioni del Sacro tra Oriente e Occidente」を行い、聖地形象をはじめとする造形や儀式等の記述についての比較研究を通じて、新知見の獲得に努めた。12月には島原市での研究集会でも関連発表を行い、新知見を得た。3月にはベルギー、ゲント大学において聖地熊野に関わるセミナーを開催し、西洋の事例との比較考察について論じるとともに、アンリ・ピレンヌ中世史研究所の方々とも情報交換する機会を得、今後の共同研究についての細部を詰めることができた。また、フィレンツェ大学関係者と熊野研修を行ない、総括を兼ねた研究交流を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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