研究分担者 |
秋吉 康晴 京都精華大学, ポピュラーカルチャー学部, 講師 (10751802)
水野 勝仁 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (30626495)
高尾 俊介 甲南女子大学, 文学部, 講師 (40597887)
松谷 容作 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (60628478)
城 一裕 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80558122)
横川 十帆 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 助手 (90881821)
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研究実績の概要 |
本研究計画2年目にあたる2022年度は、初年度以来の計画の深化と拡張、その成果発表を中心に進めることができた。 まず、生命・物質をめぐる新たな表現形態を探るという目的から、特に「ソフトウェア」に関連するテーマとして、メンバー全員で文献購読や意見交換を継続的にオンライン上で実施した。具体的には昨年来、メンバーの高尾が発表したNFTアートの展開について文献調査と批判的検証、講師招聘などを進め(4/15, 5/11, 6/14, 7/6, 19, 28, 8/19, 9/14, 10/5, 19)、その成果の一部としてF・シュタルダーによる論考「コモンズからNFTsへ」の翻訳を発表した(雑誌『Medium』3号所収)。また、生命と物質の媒介項にあたる「食」という観点を立て、アーティスト・永田康祐の招聘イベントの実施に向けた文献調査と企画会議、九州大学・大橋キャンパスFood Labの現地視察と意見交換も進めた(6/1, 9, 24-26:現地, 7/11, 25, 8/18, 9/12, 10/25)。年度内に予定していた中規模の展示会は諸事情により延期となったが、次年度に実施予定である。 さらにハード/ソフト/ウェットウェアによる表現形態の調査と考察を、それぞれ複数ないし単独メンバーで分担して進めた。その成果は、昨年から進めた生態学関連の翻訳論文(C.ホアグ他、「荒廃地のエコロジー」)、国内外の学会発表(ISEA2022, Out in the Loop Festival, 日本映像学会、情報処理学会など)、そして論文(日本語7本、英語4本、昨年ウェブ公開された英語論文1本の印刷版も刊行)として公開された。年度末にはメンバーの城が、福岡市内で個展「木、紙、金属、磁器─予め吹き込まれた音響のないレコード─」を開催し、複数の関連イベントを展開するなどの成果を発表することもできた。
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