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2022 年度 実績報告書

多言語多文化社会を生きるための ICT支援オンライン複言語学習モデルの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 21H00543
研究機関大阪大学

研究代表者

岩居 弘樹  大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (20213267)

研究分担者 大前 智美  大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00379108)
西岡 美樹  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (30452478)
岩根 久  大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい教員 (50176559)
李 銀淑  大阪女学院大学, 国際・英語学部, 特任講師 (60817485)
大山 牧子  神戸大学, 大学教育研究センター, 准教授 (70748730)
大辺 理恵  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 講師 (80648949)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード複言語学習 / 遠隔授業 / オンライン教材 / 文字学習 / 音声学習 / 小大連携
研究実績の概要

今年度は昨年度に引き続き、オンラインでの複言語学習実践で活用するためのオンラインコミュニケーションツール,オンライン学習ツールの検証・実験を行い、研究チームメンバーが担当する授業での実証実験を行った。また、ビデオや音声付きのオンライン教材の開発、インタラクティブビデオの開発なども実施した。
医療系大学での「複言語学習」クラスは初年度に引き続きオンラインでの実施となり、フレームワークの検証と修正を行なった。またオンデマンド教材としてインタラクティブビデオの導入を試みた。このクラスでは3言語の学習を通して言葉の学び方を学ぶという目標を設定し、最後の2回で3から6言語を自習して自己紹介ビデオを撮影するという試みも行った。
また、岡山県の小学校1校、佐賀県の中学校1校での複言語学習を実施した。小学校での実践は4クラス児童140名を対象にオンライン(初回のみ対面)で行なった。大規模校でのオンライン複言語学習は初の試みであったが、授業を7回実施し、7言語を学習することができた。一方で、クラス運営や教員間の連携、4教室に配信する際の問題点、児童とのやり取りの難しさなど、さまざまな課題が浮き彫りになった。中学校については、2校時を使って実施した。前半は日本人教員が教室で対面で授業を行い、後半は留学生にZoomで参加してもらいながら授業を進めるという新しいスタイルを試した。この試みでは、受信側の課題が明らかになり、より良いオンライン授業のためのヒントを得ることができた。
オンラインでの市民講座は合計4回実施した。今回は韓国語とロシア語で文字学習のための教材開発を行い、文字学習に特化した講座も開講した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初計画した内容に加えて、オンライン教材の開発や文字学習のための教材開発、インタラクティブビデオを活用したオンデマンド教材の開発なども追加して実施できた。
医療系大学での授業では、当初予定していた3言語に加えて、最大6言語を追加で学習し、合計9言語で学習成果ビデオを撮影した学習者も複数名いた。言葉の学び方を学ぶというタスクが予想以上に機能していることが明らかになった。
また大規模小学校でのオンライン授業実践から、オンライン配信や授業運営の課題を明らかにすることができた。

今後の研究の推進方策

最終年度は、複言語学習のフレームワークを検証し、学習リソースの開発を進める。
音声認識サービスのオンライン授業での活用法に加えて、対話型AIの可能性、AR/VRなどの活用の可能性も視野に入れながら、複言語学習の フレームワークを発展させる。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 医療系大学における「複言語学習のすすめ」―ICT支援によるオンライン開講の試みと可能性―2023

    • 著者名/発表者名
      岩居弘樹
    • 雑誌名

      複言語・多言語教育研究

      巻: 10 ページ: 124-139

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教学IRを教育改善につなげるための課題と展望2023

    • 著者名/発表者名
      大山牧子
    • 雑誌名

      神戸大学大学教育研究

      巻: 31 ページ: 59-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ICTを活用した「複言語学習のすすめ」2022

    • 著者名/発表者名
      岩居弘樹
    • 雑誌名

      サイバーメディアフォーム

      巻: 23 ページ: 13-17

  • [雑誌論文] アクティブラーニングにおけるリフレクション内容の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      大山牧子・畑野快
    • 雑誌名

      日本教育工学会2022年秋季全国大会

      巻: 1 ページ: 327-328

  • [雑誌論文] メタバース空間における臨場感・没入感をともなう語学学習ーMozilla Hubsを活用した大学の初級中国語授業における実践ー2022

    • 著者名/発表者名
      渡邉ゆきこ , 小渡悟 , 大前智美
    • 雑誌名

      コンピュータ&エデュケーション

      巻: 53 ページ: 31-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 読解授業からの脱却-ドイツ語プレゼンテーションに挑戦-2022

    • 著者名/発表者名
      大前智美
    • 雑誌名

      2022 PCカンファレンス論文集

      巻: 1 ページ: 235-236

    • 査読あり
  • [雑誌論文] VR空間内での活動を経験的記憶につなげる外国語教育2022

    • 著者名/発表者名
      渡邊ゆきこ, 小渡悟, 大前智美
    • 雑誌名

      2022 PCカンファレンス論文集

      巻: 1 ページ: 199-202

    • 査読あり
  • [学会発表] 高等学校におけるSTEAM教育導入をめざした情報科授業の実践2023

    • 著者名/発表者名
      山岡正和, 首藤美也子, 大前智美
    • 学会等名
      e-Learning教育学会第21回研究大会
  • [学会発表] メタバースプラットフォーム「ENGAGE」を用いた授業の試み2023

    • 著者名/発表者名
      大前智美, 北岡千夏
    • 学会等名
      JACTFL 第11回シンポジウム
  • [学会発表] Deutschlernen mit Videoaustausch2022

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Iwai
    • 学会等名
      Koreanische Gesellschaft fuer Deutsch als Fremdsprache 19. Internationales Symposium
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] ウィズコロナ時代のICTを活用した大学授業の新たな挑戦 ―学生の能動的学修を目指して―2022

    • 著者名/発表者名
      岩居弘樹
    • 学会等名
      大阪府内地域連携プラットフォーム
    • 招待講演
  • [学会発表] タブレットで広がる 新しい外国語学習の可能性2022

    • 著者名/発表者名
      岩居弘樹
    • 学会等名
      SpringX 超学校
    • 招待講演
  • [学会発表] ICT を活用したドイツ語授業における「自律学習」と「協働学習」2022

    • 著者名/発表者名
      大前智美
    • 学会等名
      関西大学独逸文学会 2022 年度 第 114 回研究発表会
  • [学会発表] Google Classroom+αによるオンデマンド授業の実践報告2022

    • 著者名/発表者名
      大前智美
    • 学会等名
      外国語教育メディア学会 関西支部 2022年度春季研究大会
  • [学会発表] Expressions of modality in Germanic: Competition and change2022

    • 著者名/発表者名
      Rie Obe
    • 学会等名
      Humboldt-Universitaet zu Berlin
    • 国際学会
  • [学会発表] A Comparative Study of Conditional Sentences in Hindi and Japanese2022

    • 著者名/発表者名
      Miki Nishioka Ranjana Narsimhan
    • 学会等名
      International Conference on Tense and Aspect in Conditionals
    • 国際学会
  • [図書] 地球村ハングル学校のストーリー2022

    • 著者名/発表者名
      李銀淑ほか
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      PRUNSASANG
  • [備考] 複言語学習のススメ(講座用オンラインテキスト)

    • URL

      https://read.bookcreator.com/library/-MgPK3yY_7GNKIZNxO_9

  • [備考] Zoom+α

    • URL

      https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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