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2021 年度 実績報告書

イギリスにおける第二次世界大戦の経験、記憶と「戦後」の形成

研究課題

研究課題/領域番号 21H00583
研究機関金沢大学

研究代表者

岡本 宜高  金沢大学, 法学系, 講師 (10747827)

研究分担者 柳原 伸洋  東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (00631847)
河村 豊  東京工業高等専門学校, 一般教育科, 嘱託教授 (10369944)
橋口 豊  龍谷大学, 法学部, 教授 (20283385)
山口 育人  奈良大学, 文学部, 教授 (20378491)
小長谷 大介  龍谷大学, 経営学部, 教授 (70331999)
堀内 隆行  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (90568346)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードイギリス史 / 第二次世界大戦 / 現代史 / 外交史 / 文化史 / 科学史
研究実績の概要

本研究は、第二次世界大戦がイギリスに与えた影響について、大戦と「戦後」の連続性、非連続性に着目しながら、外交史、西洋史、文化史、科学史の知見を融合して学際的かつ包括的に検証することを目指す共同研究である。初年度である2021年度は、新型コロナ感染症問題の影響により、海外での文献・史料収集はもちろん国内での対面形式の研究会の開催すらままならず、研究の進展には大きな制約が課されることとなった。
こうした状況において、本研究ではオンラインによる研究会を準備段階を含めて4回(21年3、8月、22年1、3月)開催し、研究代表者・研究分担者・研究協力者が共同研究の方向性を再整理しながら、研究成果を公表する方策について検討するとともに、本研究のテーマに関連する個別研究発表とそれについての議論を行った。この結果、第二次大戦の経験と記憶がイギリスの「戦後」にどのような影響を及ぼしたのかを理解するには、その前提としてイギリスが第二次大戦をどのように戦ったかを十分に把握しておくことが不可欠であるとの共通認識を研究会参加者が持つに至り、本研究を「イギリスと第二次世界大戦」により焦点を当てた形で行う方針が確認された。この過程において、本年度末に勃発したロシアによるウクライナ侵攻は、第二次大戦の経験と記憶が現在に至っても強い影響を与えていることを再認識させることとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究の初年度となった2021年度も新型コロナ感染症問題が継続したことにより、研究実施計画に基づく二次史料の収集は行うことができたが、各自の研究内容に関連する資料を所蔵する公文書館等での一次史料の収集は、殆ど行うことができなかった。この状況は、本研究の進捗に大きな影響を及ぼすこととなった。

今後の研究の推進方策

初年度同様に研究代表者・研究分担者・研究協力者が担当課題についての研究を各自行うとともに、年度内3回を予定している研究会を通じて、イギリスと第二次世界大戦との関わりについての分析を深化させる。研究の遂行に不可欠である研究対象国・地域での一次史料の収集についても、新型コロナ感染症問題が沈静化した段階で行う。これと並行して研究成果の発表を行いつつ、多角的、学際的な視点からの共著研究書の刊行に向けた準備を引き続き進めることとする。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] チャーチル政権と原爆:1943~1945年(5)2022

    • 著者名/発表者名
      橋口豊
    • 雑誌名

      『龍谷法学』

      巻: 第54巻第4号 ページ: 177-194

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ヴァイマル共和国におけるガスマスクの社会史:総力戦を匂わす道具2022

    • 著者名/発表者名
      柳原伸洋
    • 雑誌名

      『世界史研究論叢』

      巻: 11 ページ: 43-58

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 警察と国家モデルのグローバル・ヒストリー2021

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 雑誌名

      『フェネストラ:京大西洋史学報』

      巻: 5 ページ: 13-17

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] モノから想起される二つのノスタルジー:ドイツのオスタルギーから日本の空襲マンガまで2021

    • 著者名/発表者名
      柳原伸洋
    • 雑誌名

      『コンテンツ文化史研究』

      巻: 12 ページ: 86-100

  • [雑誌論文] 戦後における広大理論物理学研究所の再建2021

    • 著者名/発表者名
      小長谷大介
    • 雑誌名

      『窮理』

      巻: 第19号 ページ: 39-47

  • [雑誌論文] How an Imperial Military Laboratory Became a Museum for Peace2021

    • 著者名/発表者名
      小長谷大介
    • 雑誌名

      Technology and Culture

      巻: なし ページ: 551-560

  • [学会発表] 湯川秀樹の方法論をめぐる考察2022

    • 著者名/発表者名
      小長谷大介
    • 学会等名
      日本物理学会第77回年次大会
  • [学会発表] ドイツにおける空襲の記憶:ドイツの空襲・戦災記録のあり方の基礎的考察2021

    • 著者名/発表者名
      柳原伸洋
    • 学会等名
      日本平和学会2021年度秋季大会
  • [学会発表] 湯川秀樹とAnschaulichkeit2021

    • 著者名/発表者名
      小長谷大介
    • 学会等名
      日本物理学会2021年秋季大会
  • [図書] 第一次世界大戦と民間人2022

    • 著者名/発表者名
      鍋谷郁太郎、柳原伸洋、梅原秀元、川手圭一、勝田由美、池田嘉郎、姉川雄大、今井宏昌、黒沢文貴、剣持久木
    • 総ページ数
      355
    • 出版者
      錦正社
    • ISBN
      4764603543
  • [図書] ネルソン・マンデラ2021

    • 著者名/発表者名
      堀内 隆行
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784004318880
  • [図書] 「戦争と社会」という問い2021

    • 著者名/発表者名
      蘭 信三、石原 俊、一ノ瀬 俊也、佐藤 文香、西村 明、野上 元、福間 良明、柳原伸洋
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      4000271709

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公開日: 2023-12-25  

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