研究課題/領域番号 |
21H00691
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
黒田 友哉 専修大学, 法学部, 准教授 (10794414)
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研究分担者 |
倉科 一希 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (00404856)
能勢 和宏 帝京大学, 文学部, 講師 (10757058)
青野 利彦 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (40507993)
森 靖夫 同志社大学, 法学部, 教授 (50512258)
鈴木 宏尚 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (80415926)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 国際秩序の変容 / デタント / 多極化 / グローバル化 / 三極委員会 / 国際貿易 / 国際通貨体制 / SALT交渉 |
研究実績の概要 |
本課題「1970年代の日米欧三極国際秩序の模索-日米関係史と日欧関係史の総合化の試み」は、1970年代という国際秩序の変動期における国際政治を、新たな視野から再検討するものである。なお、本課題でいう1970年代とは、文字通りの1970年代ではなく、1960年代後半から1980年代前半までの「長い1970年代」のことを指している。 この研究課題に対し、具体的には、ヨーロッパ、アメリカ、日本をそれぞれ専門とする研究者が協働して、政治・経済・軍事面にわたる総合的なアプローチを採用することで、最終的には、学術的な成果の刊行と社会への提言とを目指す。 初年度である本年度の最大の目標は、本研究を進めていく上での、分析の枠組みと論点の共有を図ることであった。また、次年後以降の具体的調査のため、対象とする時代の一次史料や二次資料の情報共有を図り、研究の土台作りを進めた。 具体的には、①まず、全体会合で分析枠組と論点の共有を試みた。②共通テーマに関するデータベースの作成を行い、このテーマに関する知識の共有とこれまでになされてきた研究の概括を行った。③メンバー各自の今後の研究テーマの絞り込みとそれにかかわる鍵概念の精緻化を研究会での報告を通じて行った。④コロナ禍のため、海外史料調査が難しくなった場合を想定して、様々な可能性を検討し、模索した。たとえば、国際秩序観を国際関係思想史のアプローチから分析する、あるいは、言説分析を用いる、などが挙げられるが、このように様々なオルタナティブを模索した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者・研究分担者の間で、問題関心の共有を深めている。とくに、メンバー間で研究会を開き、専門地域の共有だけでなく、それぞれの問題関心がどのようなところにあるのか、を確認し、共通認識とした。さらに、欧米諸国(主に仏米)との交流・人的ネットワーク形成に着手した。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年(2022年)度は、各自が担当する研究の深化と国際ワークショップの準備が主な作業となる。
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