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2021 年度 実績報告書

ポストコロナ社会の高齢者就労と社会参画:人生100年時代における高齢期就労の課題

研究課題

研究課題/領域番号 21H00771
研究機関神戸大学

研究代表者

片桐 恵子  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80591742)

研究分担者 菅原 育子  西武文理大学, サービス経営学部, 准教授 (10509821)
勇上 和史  神戸大学, 経済学研究科, 教授 (90457036)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者就労 / サードエイジ / 社会参加 / 市民参加 / 世代性
研究実績の概要

本研究は、サードエイジ(定年前から健康が衰える前の時期)の人たちの心豊かな生活と高いwell-beingを実現するために、社会参加活動、市民活動、生産的活動をうまく組み合わせることが有効であるというサードエイジの社会参画モデルを検討することを目的としている。生産的活動には有償労働と無償労働があるが、近年の上昇する高齢者の就労率から、就労について取り上げる。
高齢就労は高齢者本人に対して、身体や認知機能の維持という効果があるだけでなく、慢性的な労働力不足に悩む日本においては、労働人口の増加を意味し、社会的意義も高い。
コロナ禍において、リモートワークなど柔軟な働き方の導入も進み、就労者を取り巻く労働環境は大きく変化している。コロナ禍がようやく収まりをみせ、withコロナ或いはpostコロナといわれるポストコロナ社会において、高齢就労者が高いwell-beingを実現するような働き方を検討することを本研究の目的として、今年度は、サードエイジ前から70歳代前半の人々のうち、現在働いている人或いは、60歳以上の場合は60歳時点において働いていた人に約10,000人に対して、インターネット調査を2023年3月に実施した。現在分析を進めており、分析の結果について、2023年6月の第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議、日本老年社会科学会大会にて報告する予定である。
また、これまでの研究成果をとりまとめ、高齢者就労による世代性発達の効果について論文にまとめ、老年社会科学に論文が掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度実施したインターネット調査は、当初は前年度実施予定であったが、コロナ禍において、就労の形態などコロナ禍特有の現象が生じたため、インターネット調査の実施を本年度に延期した。本年度もなかなかコロナ禍の状況が改善しなかったため、なかなか調査を実施できなかったが、2023年に入り、ようやく感染状況が改善したため、2023年3月にインターネット調査を実施した。

今後の研究の推進方策

今年度実施したインターネット調査はパネル調査の第1回目の調査であった。よって来年度は第2回目調査を実施する。縦断データを得たうえで、就労や社会参加、市民参加の効果について因果モデルを検討する予定である

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 高齢期における社会的ネットワークの多様性と心理的ウェルビーイングとの関連 ―JGSS-2018データを用いた分析―2023

    • 著者名/発表者名
      KIM Nahyun, 片桐 恵子
    • 雑誌名

      日本版総合的社会調査共同研究拠点 研究論文集

      巻: 21 ページ: 33-45

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 趣味と社会貢献を実施する囲碁グループの参加者の活動継続による変化2023

    • 著者名/発表者名
      Kim Nahyun, 片桐恵子, 市井吉興
    • 雑誌名

      レジャー・レクリエーション研究

      巻: 99 ページ: 39-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 介護施設における生きがい就労の効果と課題:3か月の体験就労による変化2022

    • 著者名/発表者名
      安里知陽・片桐恵子
    • 雑誌名

      老年社会科学

      巻: 44(3) ページ: 256-268

  • [学会発表] Moratorium among Japanese Third Agers2023

    • 著者名/発表者名
      Keiko Katagiri
    • 学会等名
      International Symposium on Lifelong Sciences
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Factors associated with higher adoption of risk preventive behavior during the COVID-19 pandemic by older adults living in metropolitan cities of Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Keiko Katagiri
    • 学会等名
      International symposium on Aging World in Asia
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 高齢者の「世代性」を高める社会活動について:社会活動は高齢者の世代性を高めるのか?2022

    • 著者名/発表者名
      安里知陽, 片桐恵子
    • 学会等名
      日本老年社会科学会第64回大会
  • [学会発表] Social Engagement Foster Generativity and Good Citizenship Among the Third Agers in Japan?2022

    • 著者名/発表者名
      Keiko Katagiri
    • 学会等名
      The Annual Scientific Meeting of Gerontological Society of America
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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