研究課題
最終年度である本年度は、①淡路島での小学校長を対象とした質問紙調査の分析を継続して行い、2校長と淡路教育事務所の専門員にインタビュー調査を行った。②昨年度開講した特別研究Ⅱ「防災教育演習」は一部更新し、近隣小学校への出前授業は継続して実施した。学生が企画した出前授業のテーマは、児童が主体的に「減災のために何ができるか」を考える内容であった。③防災担当教員として求められる能力を、調査結果に基づいて整理した。学生評価については、ルーブリックへの落とし込みに向け、今後教育学部を有する大学間での議論を進めていく予定である。④プログラムに参加した学生のふりかえりや自己評価ならびに観察結果から、効果について検証した。これらの取り組みをもとに、教職課程における災害安全対策に関する教育プログラムのコンテンツの追加・整理・見直しを行い、その成果をテキストとしてまとめ出版した。令和6年1月1日に能登半島地震が発生したため、急遽研究計画を変更し、3月18日から20日にかけて、能登半島地震被災地(七尾市)において、フィールドワークを実施した。フィールドワークでは、災害ボランティアプログラムに参加した研究協力者である教育学部の学生を対象に、プログラム前後の防災教育に関する意識の変化を明らかにするため、振り返りシートの分析や行動観察を実施した。また、災害ボランティア活動の様子を動画に撮影し、動画教材として小学校での防災教育教材に組み込んだ。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2024
すべて 図書 (1件)