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2023 年度 研究成果報告書

地理情報システムを用いた小児の身体活動、睡眠、および体格に及ぼす学校区の地域格差

研究課題

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研究課題/領域番号 21H00848
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関同志社大学

研究代表者

石井 好二郎  同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30243520)

研究分担者 中谷 友樹  東北大学, 環境科学研究科, 教授 (20298722)
辻 大士  筑波大学, 体育系, 助教 (90741976)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード子ども / 地理情報システム / 格差 / 地域 / 健康
研究成果の概要

本研究は、小児の身体活動、および体格に及ぼす地理環境・社会環境よる地域格差を、地理環境に社会環境などを加え、空間情報科学的な処理を行なえる地理情報システム(Geographic Information Systems: GIS)を用いて明らかにした。その結果、小児の肥満には近隣のコンビニエンスストアの数が関連しており、公共交通機関の多さは肥満と負の関連が見られた。また、社会経済的に恵まれない地域の早生まれの思春期小児ほど、身体活動量やスポーツ活動への参加が少なかった。さらに小児への新型コロナウイルス感染症の感染リスクも、近隣の社会経済環境が関連していることが示された。

自由記述の分野

応用健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、わが国では所得など社会階層に関することを尋ねることをタブー視する風潮があったが、社会経済的な階層が上位であるほど健康水準に優れることが明らかになるなど、最近では、健康格差の存在が明るみになってきた。わが国には児童・生徒の居住地に限定した学校に通学する『学校区』があり、小児の日常はほぼ近隣環境内で完遂する。したがって、小児への近隣環境の影響は成人よりも大きいものと思われる。本研究は、学校区により社会経済的な階層があり、小児の健康にも影響していることを明らかにした。
本研究の成果は、小児の健康の居住地間格差を生み出す過程について検討する資料にもなり、健康的な近隣空間の形成にも寄与する。

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公開日: 2025-01-30  

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