研究課題/領域番号 |
21H00864
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
黒田 恭史 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70309079)
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研究分担者 |
石井 英真 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10452327)
森 秀樹 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (30527776)
岡本 尚子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (30706586)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳活動計測 / 視線移動計測 / 図形教材の制作 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、次の三点である。一つ目は、コンピュータを用いた空間図形教材を開発し、脳活動と視線移動の同時計測による生体情報計測実験により、その効果を解明することである。二つ目は、空間認識力の向上に有効なコンピュータを用いた小・中学生用空間図形教材を完成することである。そして三つ目は、これらの教材を普及することである。 一つ目は、最初に大学生32名を対象にメンタルローテーションに関する脳活動と視線移動の同時計測実験を、次に大学生・大学院生58名と小学6年生23名を対象に、空間図形に関する実験を実施し、分析を行った。二つ目は、空間図形教材を合計36本制作した。三つ目は、専用ホームページで公開した。
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自由記述の分野 |
数学教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳活動と視線移動の同時計測は、装着に伴う被験者への負荷や、実験データの正確な取得などの点において、現時点で大きなハードルのある実験である。そうした中、本科研では、大学生・大学院生と小学6年生、合計数十名に実験が実施できた点は、日本はもとより世界的にも希少な成果であるといえ、その分析結果は、生理学視点からの教育研究に大きく貢献するものであると考えている。 あわせて、これらの知見を踏まえた、数十本の空間図形教材の開発と専用ホームページでの公開は、我が国の子どもたちの算数・数学の図形学習における有益なサポート教材となることが期待される。今後は、空間教材のさらなる開発に取り組んでいく予定である。
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